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[MOM1013]日本大FW熊倉弘達(4年)_“サプライズ応援”を力にした1G1A

ゲキサカ / 2024年12月16日 20時38分

得点を喜ぶFW熊倉弘達

[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.16 インカレ決勝ラウンドDグループ 関西大0-2日本大 岐阜メモリアルセンター長良川メドウ]

 2日前の黒星を引きずらないためにも、先制点が大事になることは全員が理解していた。そんな中で前半29分、日本大(関東6)は左サイドでボールを拾ったFW熊倉弘達(4年=前橋育英高/甲府内定)がエリア内にカットイン。シュートを打ったあとに倒れ込むほど力強く右足を振り抜くと、ボールはニアサイドを抜けてゴールネットを揺らした。

「ピッチも濡れていたので、アップの時に確認して、なるべく低い球を蹴ろうと思っていた。前半から何本かサイドから流れるという形は作っていたし、こぼれ球に反応した時に相手が来ていたのも分かった。カットインから低い球を強くて速い球を蹴れば行けると思ったし、上手く入ったなと思います」

 得点後は一目散にバックスタンドの応援席へと走って行った。学校の授業のないBチームの選手たちの約20人が、朝4時半出発のサプライズで岐阜の地に駆けつけていたからだ。「応援メッセージも貰っていて、『ここで終わっちゃだめだよ』と。(チームにも)俺が決めるから後ろは集中して守ってくれればいいと、(齋藤)慈英だったりに伝えていた。それが前半で取ることができてよかったなと思います」。望みをつなぐ大きな勝利にも安どの表情をみせた。

 ただ大事な戦いはまだ続く。18日に行うグループ最終節は東洋大と対戦。今季の関東大学リーグの対戦では連敗を喫している相手だ。さらに東洋大にはDF稲村隼翔やMF新井悠太といった高校時代の同級生もいる。「楽しみですね」とニヤリとした熊倉弘。この日の試合後には笑顔で会話を交わす場面も見られたが、「ピッチに入ったら関係ない。そこはバチバチにやりたい」と闘志をむき出しにしていた。

(取材・文 児玉幸洋)
●第73回全日本大学選手権(インカレ)特集

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