奇跡起こした東海学園大、敗退目前“崖っぷち”から4分間で1-2→3-2大逆転!! サブから劇的弾の3年生DF大塚一希「出たら絶対にやってやるぞと思っていた」
ゲキサカ / 2024年12月16日 22時59分
しかし後半38分、次に試合を動かしたのは九州産業大だった。ロングスローのこぼれ球を拾ったのを起点に仕掛けた攻撃でDF田中想楽(3年=興國高)が左足のフィードを送ると、DF藤吉春翔(2年=鳥栖U-18)と中山が続けざまに落とし、最後に詰めたのは長谷部。冷静に流し込み、1点目に続いて重要な局面での勝ち越しゴールとなった。
このままでは東海学園大は1試合を残して敗退が決まるという状況。だが、そこで下を向く選手はおらず、爆発的なリバウンドメンタリティーを見せた。
まずは後半40分、パワープレー攻勢から上野が左サイドをえぐると、折り返しが相手に当たって軌道を変え、そこにルーキーの途中出場FW高橋旺良(1年=中央学院高)が詰めて同点。同43分にはまたも上野が深い位置にもぐり込み、折り返しを今度は高橋がゴール右に送ると、そこに飛び込んだ途中出場DF大塚一希(3年=神戸弘陵高)が滑り込みながら決めた。
劇的な勝ち越しゴールを沈めた大塚は、3年生として迎えた今季も「出場時間も確保できず、外から見る時間が多かった。悔しい思いをずっとしてきた」という苦労人。「それでも試合に出た時は絶対にやってやるぞという強い気持ちを持って常に練習してきた。悔しい思いをずっとしてきた中で、自分を信じて練習を続けてきた」という努力がインカレという大舞台で実り、わずか4分間での大逆転劇を仕上げた。
そのまま試合はタイムアップ。東海学園大は目の前に敗退決定が迫る崖っぷちの状況から大逆転で生還し、首位・筑波大に勝ち点1差で迫った。18日の最終節は北九州市のミクニワールドスタジアム北九州で、東海学園大対大阪体育大、九州産業大対筑波大の順で実施。東海学園大も九州産業大も勝てば自力でのベスト8入りが決まる。
(取材・文 竹内達也)
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