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[MOM1017]大阪体育大GK野村寛礼(1年)_大学屈指の守護神擁する筑波大に「負けたくないと思っていた」期待のルーキー、GL突破に望みつなぐPKストップ!

ゲキサカ / 2024年12月17日 15時51分

GK野村寛礼がPKストップ

[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.16 インカレ決勝ラウンド第2節 筑波大 0-0 大阪体育大 本城]

 グループリーグ突破を見据えた両チームの思惑が交錯し、0-0に終わった筑波大対大阪体育大の名門対決。数々のJリーグ内定者や期待の下級生が局面でハイレベルなバトルを繰り広げていた中、主役となったのは大阪体育大のルーキーGK野村寛礼(1年=藤枝明誠高)だった。

 この試合に敗れればグループリーグ敗退が決定的となる大阪体育大は後半7分、試合を通じて鬼気迫る堅守を見せていたDF池戸柊宇(1年=京都橘高)が不運なハンドでPKを献上。この日一番の大ピンチに直面したが、そこに立ちはだかったのが野村。DF福井啓太(4年=大宮U18/大宮内定)の力強いキックに完璧な反応を見せ、ゴールマウスの外にかき出すビッグセーブを見せた。

 大阪体育大は初戦の九州産業大戦もPKで失点を喫しており、野村にとってはリベンジの舞台。駆け引きの際には、初戦のPKを踏まえたベンチからの声に支えられていたという。

「初戦は真ん中に蹴られていて、今日は(味方の)ベンチから『真ん中、真ん中』という声があった」。その声がキッカーに影響したかは定かではないが、真ん中には蹴ってこないと腹を括った野村。「自分から見て右に飛ぶのはキッカーがボールを置いた時点で決めていた」という思い切りが「来たボールに対してアタックして止めるだけ」というビッグセーブにつながった。

 ルーキーながら今季途中から出場機会を与えられ、順調な歩みを見せている期待の守護神。この日はロングキックが強風に苦しむ場面は多く見られたものの、その中でもキャッチングは安定しており、PKストップ時以外でも非凡な能力を示していた。

 また対戦相手の筑波大ではJ1クラブの争奪戦が巻き起こっている大学屈指のGK佐藤瑠星(3年=大津高)がゴールを守っており、その存在も刺激になっていた。「筑波のキーパーもすごく有名なので、今日は負けたくないと思っていた」。相手に守備機会が多くなかったのもあるが、そのぶんGKとしての存在感では上を行った。

 ただ、そのパフォーマンスにも満足はしていなかった。「自分は今日はPKを止めただけ。あとはチーム全員で守れた」。悔いが残ったのは後半44分、パワープレーでエリア内にボールを落とされ、飛び出しがFW半代将都(4年=大津高/熊本内定)にかわされた場面だ。「判断ミスが1、2本あった。そういうところを突き詰めていかないともっと上には行けない」と反省も口にした。

 とはいえ、1回生での全国舞台は貴重な経験だ。「今日は関東のレベル感を肌で感じられた。プロに行きたいし、日本を代表するようなキーパーになれたら」と高い目標を掲げる野村は「1年生で出られているので上に行けば行くほどいろんな人に見てもらえるチャンスは増えてくる」という立場も自覚し、今大会に挑んでいる。第2試合の別カードの結果により、最終節・東海学園戦は勝てば8強入りのチャンスが大いにある状況。今後もチームを救う働きでアピールを続けていくつもりだ。

(取材・文 竹内達也)
●第73回全日本大学選手権(インカレ)特集

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