[MOM1019]広島大MF酒井大斗(4年)_取り戻したJリーガーの夢は強い決意に…きっかけは選抜活動と東福岡の同期

　酒井は大学に進学してから東福岡に顔を出すなどしていなかったといい、「インカレに出場して関東に来ることで年一同期に会える機会だと思っているので、それを結構モチベにやっている部分はある」。3年連続で全国大会に出場する中、今月のインカレ予選ラウンドでようやく同期の遠藤が在籍する桐蔭横浜大との対戦が実現した。結果は1-5と大敗したものの、得点者の欄には酒井と遠藤の名前があった。

「4年の最後に遠藤貴成っていう、同じポジションで高校時代はそいつがいることで僕が出られなかったライバルみたいな存在と一緒にやれてよかった。結果的にボコボコにされたんですけど、すごい嬉しかったしすごい楽しかったです」

　試合後には遠藤からプロ入りに向けて背中を押されたといい、酒井は「またやろうって言ってくれたのでそこをモチベーションに頑張ろうと思います」と夢への歩みを加速。Jクラブから関心を示される中で一般企業からの内定は辞退した。その企業には快く受けて入れてもらっただけでなく、サッカー選手になる夢の実現へエールをもらったようで感謝の気持ちを力に変えたいところだ。

　まだJクラブへの内定をつかむまでには至っていないが「ギリギリまでサッカーをやるって覚悟を決めた」。酒井は強い決意のもとでインカレを戦い、夢を叶える。

(取材・文　加藤直岐)
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