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[MOM4969]前橋育英MF山本翼(1年)_「感謝を返してやろう」。復帰のボランチが魂の守備

ゲキサカ / 2024年12月18日 13時2分

前橋育英高MF山本翼(1年=クラブ与野出身)は再三、相手のチャンスの芽を摘み取っていた

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.16 MIZUNO CHAMPIONSHIP U-16決勝 前橋育英高 2-1 尚志高 時之栖うさぎ島G]

“U-16日本一決定戦”2024 MIZUNO CHAMPIONSHIP U-16ルーキーリーグ決勝で特長を発揮した。前橋育英高MF山本翼(1年=クラブ与野出身)は、予選リーグ初日に腰を怪我して離脱していたが、決勝は先発フル出場。チームメートへの感謝の思いをプレーで表現した。

「ほんとに仲間がもう山学戦とか、藤枝戦とかでいいプレーしてて。決勝までこうやって繋げてくれたので、もうその感謝を返してやろうっていうプレーを今日はしようと思いました」

 山本の特長は守備だ。この日は尚志高にボールを保持される時間が増えていたが、運動量を増やして相手の攻撃に対応。味方SBの背後まで幅広くカバーした。「俺が奪って攻撃に繋げる」「自分たちのボールにしてやろう」というMFは、特に際の強さが印象的。相手の突破を個で止め切ったほか、PAで決定的なシュートをブロックした。

 相手の勢いを止めるようなディフェンスをするたびに咆哮。「自分のいいところを出そうと思って、守備とかしっかりやっていました。もうほんとに優勝したかったんで。ここに来れてない人もいるんで、その分までやんないといけないなという気持ちがありました」。ここ数か月で落ち着いてボールを持てるようになったというボランチは、ビルドアップでも繋ぎ役を全う。本人はロングキックや周囲をより使えなかったこと、得点できなかったことを反省していたが、それでも貢献度は大きかった。

 目標の全国制覇を果たしたが、満足はしていない。「ここは中間地点なので。もう1年生チームっていうのはなくなっちゃうんですけど、他の1年生だったり先輩とかに負けないで選手権で優勝したいと思います。個人としては3年生の時に選手権に出て優勝して、そこからプロの道で活躍していきたいと思います」と力を込めた。チームのために戦ったボランチは表彰式でミズノブランドアンバサダー、中村憲剛氏の言葉に刺激。トレーニングだけでなく、睡眠、食事から意識して日常を過ごし、再び目標を達成する。
前橋育英は相手の決定機をMF山本翼がブロック
(取材・文 吉田太郎)

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