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「私の夢だった」なでしこジャパンの新監督にニルス・ニールセン氏が就任「世界のトップに返り咲くことを目指す」

ゲキサカ / 2024年12月18日 19時59分

左から宮本恒靖会長、ニルス・ニールセン監督、佐々木則夫女子委員長

 日本女子代表(なでしこジャパン)の新監督に、ニルス・ニールセン氏が就任した。日本サッカー協会(JFA)は18日に東京都内で記者会見を実施。ニールセン氏は就任にあたり「とても光栄に思った。まさにこれが自分のやりたかったことだ」と語り、「日本が世界のトップに返り咲くことを目指す」と力強く意気込んだ。

 グリーランドの小さな村で生まれたというニールセン氏は、5歳のときに家族と共にデンマークへ移住した。プロサッカー選手としての大成を夢見た少年だったというが、背中の大怪我を理由に断念。20歳くらいの時に指導者の道へ進みはじめたという。

 これまでにデンマークのクラブや年代別代表で育成に携わり、その後はデンマーク女子代表、スイス女子代表などで監督・コーチングスタッフを歴任。23年5月からはマンチェスター・シティ女子のテクニカルディレクター(TD)を務めたが、サッカーを指導したいという理由で1シーズンで退任していた。

 ニールセン氏が指導者のキャリアを歩む中で刺激を受けたのは、なでしこジャパンの急成長だったという。「2010年ごろから日本の女子サッカーがどんどん成長していくのを目の当たりにし、素晴らしいと思っていた。それに刺激を受けて、自分の担当するチームであのプレースタイルができないかと模索してきた」。憧れはいつの日か夢に変わっていった。

「(TDを辞めて指導者に戻ろうとした際に、)JFAがこれまではなかった外国人も監督候補の中に入れるというのを聞いて、私にもチャンスがあるなと思った。というのも、日本の監督になること日本を率いることは、はばからずに言えば私の夢だった」

 なでしこジャパンの監督就任を喜ぶニールセン氏はチーム作りに関し、「強みというのは今後もさらに伸ばしていく。日本は大きな大会で優勝できるポテンシャルを持っているが、さらにパワーアップしていかなくてはならない。最後に惜しかったねで終わるのではなく、本当の意味で勝つことができるようなチームにする」とし、「テクニカルスタッフといろいろと議論していくと思うが、またいずれチャンスがあれば話させてもらいたい」と期待感を抱かせた。

 記者会見に同席したJFAの宮本恒靖会長は「さらなる高みに、フェーズにいくために、ぜひ力を発揮してもらいたい」と期待を口に。佐々木則夫女子委員長は「非常に人間性豊かで今のなでしこをしっかり熟知している。そして課題もしっかり把握している。僕自身もこの監督にぜひ成功してほしいというような本当に人間味のある素晴らしい方と出会えた。チャンピオンになってほしい」と太鼓判を押した。

(取材・文 成田敏彬)

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