[MOM1022]桐蔭横浜大MF久永瑠音(3年)_「自分が入って勢いをもたらす」ジョーカー役完遂の逆転決勝ゴール
ゲキサカ / 2024年12月19日 6時41分
[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.18 インカレ決勝ラウンド第3節 中京大 1-2 桐蔭横浜大 J-GREEN堺メインフィールド]
任務遂行の逆転ゴールを沈めた。桐蔭横浜大MF久永瑠音(3年=JFAアカデミー)は後半18分から途中出場。「途中から行くのはわかっていたので、自分が入ったときに勢いをチームにもたらすことを考えていた」。中1日の3連戦でジョーカー役として躍動し、41分に逆転決勝ゴールを決めた。
グループリーグ第1節は勝利したものの、第2節は敗戦。準々決勝に進むためにも、第3節での勝利がほしかった。しかし後半26分という時間帯に失点。それでも、8分前からピッチに入っていた久永は「自分が決めるだけという気持ちが強まった」。36分に同期のFW肥田野蓮治(3年=関東一高)が同点ゴール。そして、久永が勝敗を決する。
後半41分、桐横大は左サイドでMF池田柚生(3年=広島ユース)がボールを奪取。すかさずカウンターに出ると、ボールは久永に託された。「必ずいいボールが来ると思っていて、コントロールもうまくいった。そこからニアかファーの2択」。久永はファーに向かって渾身の右足シュートを決め、逆転での価値ある勝利を手にした。
ここまでの大学3年間を振り返る。久永は入学年度の2022シーズンで関東大学リーグ1部の開幕戦で途中出場のデビューから即ゴールという幸先のよいスタートを切った。その後もインディペンデンスリーグで点を重ね、トップチームにも少しずつ絡み始める。だが、そこからチームに貢献できない時期が続いた。
「本当に苦しい時期が長かった。自分のやってきたことを信じたり、やるべきことを変えずに私生活からサッカーのことを考えてやってきた」。今シーズンもリーグ戦では不発。だからこそ、インカレに懸ける思いは強い。「必ずここで結果を出して、4年生のためにチームを勝たせたいと思っていた」。その思いは、グループリーグ突破を決める決勝ゴールに変わった。
準々決勝への扉が開いた。頂点を目指す道のりに、久永は力を込める。「戦い方は悪くないけど、もっと試合を優位に進められるように」。自らの活躍で、チームとともに躍進していくことを誓った。
(取材・文 石川祐介)
●第73回全日本大学選手権(インカレ)特集
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