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ユース、トップ、代表でフル稼働した飛躍の1年も広島18歳FW井上愛簾「ベンチに入れず苦しい時期もあった」来季への覚悟示すU-19日本代表初ゴール!!

ゲキサカ / 2024年12月20日 17時26分

 またAFCチャンピオンズリーグ2(ACL)開幕後には9月19日のカヤ・イロイロ戦で初のフル出場を飾った後、U-19日本代表のAFC U20アジア杯予選に参戦。さらに11月のメキシコ遠征直後には、フィリピン遠征となった同28日のカヤ・イロイロ戦で再び90分間プレーし、プロ初ゴールを決めるなど、来季に大いに期待を感じさせる結果を残した。

 そんな日々について井上は「トップの舞台でスタメンでなかなか試合に出られなかったり、ベンチにも入れないこともあって苦しい時期もあった」と振り返りつつも、高校年代とトップチームを行き来させてくれたクラブへの感謝を口にする。

「そこでユースの練習に参加させてもらえるのが自分にとってすごくポジティブだったし、トップでできない悔しさをユースの得点王、勝利、優勝という目標へのモチベーションにつなげられたのがすごく良かった。またトップも連戦が続くと総力戦になるし、ベンチ外の選手も大事になる。今季はACL2で何回か出場させてもらったけど、そういうチーム状況があったことも良かったと思う」

 シーズンを通じた自己評価については「あのピッチに入らないとやれないことがある。自分もあそこに出て勝利に貢献したい気持ちが強い」と満足していないが、「セレッソ戦で2アシストできた時は本当に嬉しかったし、ああいうところを積み重ねていけたらと思っている」という手応えも見つめ、「来季こそは少しずつでも結果を残して、チームの勝利に貢献して、来季こそは優勝したい」と奮起につなげていく構えだ。

 また井上によると、日々のトップチームでトレーニングを重ねていることによる経験も大きなものがあったという。広島のトップチーム練習は、サブ組でミニゲームに出ようものなら佐々木翔、荒木隼人、塩谷司、中野就斗といったJリーグ屈指の対人能力を誇る主力CB陣との対峙を迫られ、シュートを狙えば日本代表GK大迫敬介が待ち構えるという環境。世代別の国際大会でも味わえないようなハイレベルな駆け引きを求められる。

「サンフレッチェ広島で練習をずっとやってきて、高いレベルでずっとやらせてもらっていたので、ここ(世代別代表)に来てやれないということはない。むしろやれる部分が多かったりするので、そこは日頃の練習をサンフレッチェのトップチームでやらせてもらえているのは今年の自分にとって良い成長になった」

 その中では「いまは(主力選手たちに)フィジカルで勝てない部分はあるけど、自分が勝てる一歩目の動き出し、背後への抜け出しというところでは、トップの練習で点も取れたりしているので、通用する部分もある」と手応えも。来季に向けても「これからの長いサッカー人生、どんどんいいところを出していって、メンバー入りして、スタメンに入って活躍できたらいいなと思います」という前向きな展望を口にした。

 そうしたハイレベルな環境での経験は来年2月に控えるU-20アジア杯、それを突破することで出場権を得られる来年9月のU-20W杯に向けても活きるはずだ。そのためには来季、ポジションダッシュが一つの重要ミッション。「FWとしてゴールを求められる。今のサンフレッチェはストライカーが欠けてしまっていた部分があるので、これから色々と動くこともあると思うけど、将来は……“近いうちに”自分がそのストライカーになれればなと思います」。ユースの活動もなくなるため勝負の2025年へ、大きな覚悟を持って挑むつもりだ。

(取材・文 竹内達也)
●AFC U20アジアカップ2025予選特集

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