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[MOM1026]日本文理大GK宮本規央(4年)_「出られず引退か」覚悟した男に巡ってきた「一番嬉しい思い出」

ゲキサカ / 2024年12月20日 18時43分

GK宮本規央(4年=神戸弘陵高)

[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.17 インカレ強化ラウンドGL第3節 富士大 2-3 日本文理大 スポーツ広場2]

 思わぬ形で大学最後のピッチに立った。日本文理大は3-2で終盤に差し掛かった後半35分に先発GK後藤大輝(3年=日章学園高)が一発退場。GK宮本規央(4年=神戸弘陵高)が緊急出場すると、ゴールを死守して勝利を導いた。

 宮本は2年生からAチームに入っていたが、出場機会はほとんど得られず「出たい気持ちもあってカテゴリーを落とそうかなと悩んだ時期もありました」と振り返る。それでも「必要としてくれる後輩たちやスタッフの気持ちもあったので、悔しい気持ちを抑えながら『チャンスが回ってきたときは頑張ろう』とつねに思ってやってきました」。今回の全日本大学サッカー選手権(インカレ)でもベンチ外が続いた中、敗退が決まっていた17日のグループリーグ最終節・富士大戦で控えに登録された。

 試合は日本文理大が2点を先取する展開となり出番が訪れる期待を抱いたが、その後は点の取り合いになって3-2に。宮本は「自分のチャンスがもう無くなったと頭の中であったし、試合に出られず引退か」と覚悟せざるを得なかった。

 ところが後半35分、相手選手のドリブルをGK後藤がファウルで止めて退場になった。土壇場で訪れた出場機会に宮本はベンチメンバーとハイタッチをかわし、「全部止めてやろうという気持ちで」大学最後のピッチに足を踏み入れた。この退場を機に富士大が猛攻を仕掛けてきたが、宮本が安定したセーブと果敢な飛び出しでゴールを死守。意気込み通り最後まで守り抜き、タイムアップの笛を聞いた。

「日頃から練習を一生懸命やってきたと自信をもって言えるのでそこが実ったかなと思います。(試合終了の瞬間は)本当に嬉しくて、大学生活の中で一番嬉しい思い出ができました」

 卒業後は社会人リーグでプレーを続ける予定。「最後の最後に自分にチャンスが回ってきましたし、それも後輩や同い年の人たちと一緒にやってこれたから成し遂げられたこと。1人じゃ何もできなかった」と感謝を胸に、新たな舞台へ歩みを進めていく。

(取材・文 加藤直岐)
●第73回全日本大学選手権(インカレ)特集

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