ベスト8で敗退の筑波大、FW内野航太郎は大臣杯に続くPK失敗に大号泣…「期待に応えられなくて悔しい」
ゲキサカ / 2024年12月23日 11時21分
[12.22 インカレ準々決勝 筑波大0-0(PK4-5)明治大 さくらスタジアム]
人目をはばからず大号泣した。スコアレスのまま決着がつかず、勝ち上がりを決めるPK戦に突入。そして先攻・筑波大の1人目で蹴ったFW内野航太郎(2年=横浜FMユース)のシュートが、相手GK上林豪(4年=C大阪U-18/C大阪内定)の好セーブに防がれてしまう。そのあとは全員が成功させたが、明治大も失敗なく終わったことで、ベスト8での敗退が決まった。
内野は夏の総理大臣杯でも準決勝の新潟医療福祉大戦でPK戦の1人目で登場して失敗していた。そして今回も采配を振る戸田伊吹コーチにキッカー1人目に指名してもらって、PKスポットに立っていた。「あの場面で蹴るのは自分しかいなかったと思うけど、その期待に応えられなくて悔しい」。寒さだけではない、時折声を震わせるようにして言葉を絞り出した。
負傷を押しての出場だった。内野は大会3日前の練習中に左足内転筋を肉離れ。幸いにも軽症だったが、グループリーグの初戦と2戦目はベンチ入りすらできず、3戦目とこの日の準々決勝は途中からの出場になっていた。「インカレまで全員で準備して、チームとしていい形で入ろうとしている中で迷惑をかけてしまった」と内野自身も大いに反省する。
鳴り物入りで入学してきた大学生活も半分が終えようとしている。ただ今年は目標としていたパリオリンピックの出場はおろか、関東大学リーグでの得点王にも届かず、「自分の中では苦しいシーズンだった。もっと圧倒的な結果を残したかった」と振り返る。
また同学年でお互いに意識する存在だったFW塩貝健人が慶應義塾大を途中退部して海外移籍。大学の1年先輩のMF加藤玄(3年=名古屋U-18/名古屋内定)や、ユースの先輩である日本大GK木村凌也(3年=横浜FMユース/横浜FM内定)が大学3年で切り上げて、来季よりJリーガーとしての道をスタートさせることに決めた。
内野も将来については、言葉を選びながらも意欲的な姿勢をみせる。「一緒にプレーしていた選手が早めにプロに行く中で、刺激を受けないかと言えば嘘になる。来年はどうなるか分からないけど、今日の試合でも自分がチームを負けさせてしまったので、筑波に対しての責任はすごく感じています」。思うことはあるようだが、これ以上の言及はなし。この日ばかりは思いをそっと胸にしまっていた。
(取材・文 児玉幸洋)
●第73回全日本大学選手権(インカレ)特集
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
[デンチャレ]U-20全日本大学選抜メンバー/25
ゲキサカ / 2025年1月24日 18時24分
-
高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース
日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月15日 9時26分
-
8年ぶり優勝を目指した筑波大はベスト8敗退(20枚)
ゲキサカ / 2025年1月11日 9時38分
-
J内定も国立に辿り着けず涙 “10番”が継ぐべき凡事徹底の系譜…川崎入りDFはJ先輩から金言【コラム】
FOOTBALL ZONE / 2025年1月8日 9時30分
-
インカレGL惜敗の九州産業大は興國出身MF伊藤励雅がCB&ボランチ“同時兼任”で存在感、同学年の名古屋加入MFも刺激に来季プロ入りアピールへ「まず九州を絶対に取りたい」
ゲキサカ / 2025年1月6日 22時43分
ランキング
-
1球団経営権めぐる禍福…パドレスは骨肉の争いで壮絶内紛中、佐々木朗希獲得失敗の一端になったか【メジャーリーグ通信/鈴村裕輔】
日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年2月5日 9時26分
-
22軍タイトルも戦力外「なんで俺が」 新天地の同僚も驚き…理解できなかった“通告”
Full-Count / 2025年2月5日 7時10分
-
3今季日本人13人参戦の米女子ツアー 厄介な「敵」は会場ごとに異なる芝質だけではない(羽川豊/プロゴルファー)
日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年2月5日 9時26分
-
4レイカーズ八村塁に追い風!相性◎の万能型PGドンチッチ加入でゴール量産体制へ
日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年2月5日 9時26分
-
5海外驚嘆「なんて選手だ」 日本代表26歳に止まぬ喝采…15mパス&アシストで魅了「最高のMF」
FOOTBALL ZONE / 2025年2月5日 7時10分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください