[MOM1031]明治大MF島野怜(3年)_“奇策”FW起用で120分間奮闘、PK戦も仕上げた大型ボランチ 「自分どうこうよりまずは優勝を」
ゲキサカ / 2024年12月23日 0時53分
[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.22 インカレ準々決勝 筑波大0-0(PK4-5)明治大 さくらスタジアム]
関東大学リーグの頂点を争った両大学によるインカレ準々決勝。関東王者・明治大に勝利をもたらしたのは、異例の最前線起用で先発からPK戦までフル稼働し続けた大型ボランチだった。120分間を走り切った後、5人目のキッカーとして勝利を決めるPKも沈めたMF島野怜(3年=仙台育英高)は「とりあえず勝ちたいという気持ちが一番強かった」と感慨を口にした。
今季は2年ぶりの関東王者としてインカレに臨んだ明治大だが、連覇をかけて臨んだ新方式のグループリーグは2得点0失点の1勝2分で薄氷の突破。栗田大輔監督は筑波大との大一番に向け、チーム編成や戦い方について「どうやって勝とうかなというのがずっと腹落ちしなくて考えに考え抜いた」と振り返る。
そこで浮上したのが、ボランチが本職ながら182cmの長身を持つ島野をMF熊取谷一星(4年=浜松開誠館高/東京V内定)、FW中村草太(4年=前橋育英高/広島内定)の2シャドーの前に起用するという驚きの奇策だった。
「熊取谷と中村の2トップに対し、向こうのDFラインはは背も大きいし、目の前で動いていてもなかなか背後を取れないだろうなと。そこで1枚ターゲットが必要だということで、島野は運動量もあるし、ボランチで推進力もシュート力もある。島野のところで起点になって、中村と熊取谷を自由に動かして攻撃していこうというプランだった」(栗田監督)
島野自身、仙台育英高時代は前線に入ってフィニッシュに関わることも多かったが、大学に入ってからは「1トップは初めて」。それでも、ボランチで鍛えられた対人守備能力、攻撃にタメを作る能力を活かし、この起用を前向きに消化。「自分が身体を張って、泥臭いプレーで起点を作るのを求められていた」と使命を持ってピッチに立った。
求められた役割に加え、献身的なプレッシングやプレーの連続性では高校時代からの成長も示してみせた。「もともと体力はあったほうだと思うけど、二度追いや連続したプレスは日頃の課題でもあったので、今日は切らすことが少なくできて良かった」。かねてより自負のある運動量も120分間を通じてアピールし、「そこは一つの武器でもあるし、前線からのプレスでチームが助ければキツくてもやるべき。そこでも貢献できると思うので良かった」と手応えを語った。
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