強風下でも積極性貫いた筑波大GK佐藤瑠星、名門背負う最終学年への決意「強み、存在感、スケールをもっと圧倒的なものに」
ゲキサカ / 2024年12月24日 15時59分
なお、筑波大では同学年のMF加藤玄(3年=名古屋U-18)が1年前倒しで名古屋グランパス入りを決断。他大学の有力選手にも前倒しでプロ入りを選ぶ選手が出てきており、世代屈指のGKである佐藤のキャリア選択にも注目が集まっている。
それでも佐藤は「チャンスがあればプレーしたいけど、まずは試合に出るということが大事。筑波に貢献したい気持ちもあるので、筑波第一に考えたい」と断言。「今年出た課題をもっと突き詰めて、プロに行くための技術を逆算しながら取り組まないといけない。最高学年になって責任感も出てくるので、自分の強み、存在感、スケールをもっともっと圧倒的なものにしていきたい」とさらなる飛躍を誓う。
その責任感の背景には、高校年代最高峰の高円宮杯プレミアリーグを初制覇した母校・大津高の躍進から受けた刺激もある。
「プレミアリーグWESTを圧倒的な力で優勝して、ファイナルも相手に何もさせないくらいのプレーをしていて誇らしいなと思った。自分たちが成し遂げられなかった全国制覇。選手権も自分たちは決勝で悔しい思いをしているので、これからの選手権でも頑張ってほしい」(佐藤)
そうエールも送った佐藤だが、今季の大津高の躍進は2021年度の全国選手権で史上初の決勝進出に導いた自身を始めとした先輩たちの積み上げがあってこそ。次は佐藤が名門・筑波大でそのサイクルをさらに前進させる番だ。
「上の代が上にいくからこそ、下の代がどんどん強くなっていくというサイクルはとてもいいこと。今季のインカレはもう終わってしまったけど、自分たちも来季こそは優勝して、どんどんこのサイクルをつなげていって、筑波大蹴球部をより強くしていきたいと思っています」。2年ぶりの関東王座、そして9年ぶりの日本一を使命に新シーズンに臨む。
(取材・文 竹内達也)
●第73回全日本大学選手権(インカレ)特集
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