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「2ゴールに関われてよかった」新潟医福大ルーキーMF森駿人は結果にこだわるドリブラー、投入10分間で同点弾&逆転PK奪取

ゲキサカ / 2024年12月24日 16時43分

ハンド誘発のシュートを放つ新潟医療福祉大MF森駿人(1年)

[12.22 インカレ準々決勝 日本大 1-2 新潟医療福祉大 栃木市総合運動公園陸上競技場]

 逆境をひっくり返す流れを作った。新潟医療福祉大は後半31分に失点も、35分に途中出場したMF森駿人(1年=市立船橋高)が勢いをもたらした。39分に1点を返すと、その4分後には自身のシュートから相手陣内でのハンドを誘発。MF松本天夢(4年=高崎経済大附高/長崎内定)のPKによる逆転ゴールの起点となった。

 砂塵が舞うほどの暴風が吹いた。後半に風下となった新潟医福大は、後半31分にセンターラインから風に乗ったロングシュートを決められて追いかける展開。森は35分の投入に「入ったら絶対に流れを変えてやろう」と息巻いてピッチに立った。

 軽く宙に浮いたボールすら暴風で流されてしまうが、地上戦なら影響なし。後半39分、森は左サイドでボールを収めると、一気に加速して得意のドリブル突破。出したパスは松本からPA左のFW漆舘拳大(2年=札幌U-18)に渡り、ゴール前に折り返された。相手守備陣に当たったこぼれ球に詰めたのは森。「こぼれてきたのを自分が押し込んだ」(森)。混戦のなかで沈めた今大会初ゴールで試合を振り出しに戻した。

「最初、自分のゴールかわからなかった。最初触ったのは自分だったけど、オフサイドとも言われていて。あんまり素直に喜べていなかった」。試合終了直後、1点目の得点者として試合記録に名前が記されていたのは、ゴール前に詰めていたDF白石蓮(1年=尚志高)。森は帰り支度を終えてバスに乗り込む直前に、自分が得点者に変わったことを知った。

 同点ゴールから4分後、再び森が得点に絡む。「ミスキックだった」という右足シュートが敵陣PA内で相手のハンドを誘発。残り時間5分のところでPKを得た。キッカーを務めた松本が冷静に決め切り、2-1と逆転に成功した。

 今春に市立船橋高を卒業したルーキーは、夏の大臣杯でも4試合2ゴールと全国の舞台で輝いた。役割は途中出場から勢いをもたらすこと。「苦しいところは自分がドリブルで流れを変えなきゃいけないと思っている」。だが、今大会では予選ラウンドからグループリーグまで4試合に途中出場したが不発。「正直きょうの試合まで全然良くなかった」と振り返る。

 大臣杯でもゴールを決めた日本大から、今大会初ゴールを決めた。森は「やっとこって感じ」と安堵の表情。「自分の特徴であるドリブル突破が全然出せていなくて、ちょっとテンパっている部分もあった。今日はその分、落ち着いてやろうと考えていた。日大戦は大臣杯のときも決めていたので、そういうところでいけるかなと」。途中投入10分間で同点ゴールとPK奪取という活躍を残してみせた。

 25日の準決勝では、前回王者の明治大と対戦する。「また途中からだと思うので、しっかり流れを変えて結果を残せるようにがんばりたい」。白熱の一戦が予想されるなか、若きゲームチェンジャーが現れたときにも注目だ。

(取材・文 石川祐介)
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