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中学以来の肉離れも…札幌内定・大阪体育大MF木戸柊摩の最初で最後のインカレは8強終戦「この悔しさは次の舞台で」

ゲキサカ / 2024年12月24日 18時28分

中学以来の肉離れも…札幌内定・大阪体育大MF木戸柊摩の最初で最後のインカレは8強終戦「この悔しさは次の舞台で」

[12.22 インカレ準々決勝 東洋大3-1大阪体育大 さくらスタジアム]

 最後の力を振り絞って右足を振り抜いたが、シュートは無情にも相手GKの腕の中に収まった。4大会ぶりの出場となった大阪体育大(関西4)。4年生にとっては最初で最後の大学選手権(インカレ)だった。そして敗退が決まった試合終了の瞬間、MF木戸柊摩(4年=札幌U-18/札幌内定)の大学サッカーも終わりを告げた。

「終わったという実感はあまりなくて、インカレも決勝トーナメントに行ったという実感もなくて、いつも通りの試合が終わったという感覚。でもこれで大学での活動が終わって、それぞれほかの舞台で会う人もいる。それぞれの舞台で頑張っていきたい」

 思わぬアクシデントはグループリーグの初戦で訪れた。「コンディション良く入っていた」という今大会だが、試合中に右もも前に違和感を覚えた。「前兆も何もなくて突然」。中学生以来だという肉離れ。準々決勝のこの日も、3点ビハインドとなった後半11分からの出場だった。

「前日練習とかも結構抑えながらやって、正直無理をしたところはあったんですけど、ここまできたら最後までやるしかないと思った。僕にとっては最初で最後のインカレ。何としても、どんな力を出しても頑張ろうと思った。もっと結果を残したかったけど、この悔しさは次の舞台で晴らしたいです」

 高校ではトップ昇格が見送られた木戸だが、大学に進学してからは1年目から主力として出場を続けた。そして3年生に上がる直前の3月には早々に札幌への帰還が発表になり、2年間でルヴァンカップ3試合ずつに出場した。「(大学に進学して)大正解だったと思います。自分が高卒でプロになれなかった課題を補うことができたので」。弱点だった強度の部分で強みと感じられるまでの成長を掴んだ。

 入団する札幌は、今季のJ1で19位に終わり、来季のJ2降格が決定した。木戸が中学1年生だった2016年以来のJ2降格ということもあり、「実感も正直わいていない」と現実を受け止められずにいる。ただ自分が戻って、再びJ1に引き上げたいという思いにも切り替わっている。結果で示すのが一番早いと、「10得点10アシスト」と1年目の目標に掲げた道産子アタッカーは、「キャンプから自分を出してアピールしていきたい」と力強く話していた。

(取材・文 児玉幸洋)
●第73回全日本大学選手権(インカレ)特集

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