横浜FM早期加入の日本大GK木村凌也、PK被弾含む連続失点での終幕に「チームに何も残せなかったのが一番悔しい」
ゲキサカ / 2024年12月24日 22時5分
[12.22 インカレ準々決勝 日本大 1-2 新潟医療福祉大 栃木市総合運動公園陸上競技場]
GK木村凌也(3年=横浜FMユース/横浜FM内定)は後半43分に訪れたPKのピンチでキッカーが選んだ右へダイブするも、手で触れたボールはそのままゴールネットに吸い込まれた。このゴールが勝敗を分けて準々決勝敗退。来季から横浜F・マリノスに早期加入する木村にとってこれが日本大での最終戦となり、「後輩にも同期にもこのチームに何も残せなかったのが一番悔しい思い」と責任を感じた様子だった。
木村は1年生から日本大のゴールを守り、世代別の日本代表も経験。大学で成長を重ね、小学生時代から高校卒業までを過ごした古巣への早期復帰を決めることができた。「多くの良い経験はできたと思いますし、できたからこそ最後のインカレはすごく良い結果で終わりたかった」と木村。感謝の思いを結果として示したかったが、準決勝に進むことはできなかった。
新潟医療福祉大戦は先制したものの、残り6分からの連続失点で逆転を許す形に。木村は「先制してからちょっとした隙が自分たちにできたと思います。キーパーとしてもっとチームを締める声かけができたら失点も無かっただろうし、連続失点をやってしまったことが一番責任かなと思います」と悔しさを滲ませる。逆転弾がPKだったこともGKとしての悔しさを増すものだった。
「自分的には落ち着いていました。触ったというのもありますし、あそこを止めてチームを勢いづけることができなかったのはすごい悔しいです」
来季から同期は最上級生として大きな責任とともにチームの顔になり、木村はJ1で熾烈なポジション争いに臨む。木村は「良いチームだと思いますし、面白いサッカーをしているので来年に期待したいです」と日本大の成功を願いながら、「自分がプロで良い活躍をすればみんなを勇気づけることもできるだろうし、お互い良い報告ができるように頑張っていきたいです」と切磋琢磨する関係性を続けていく姿勢だ。
「今年のチームは優勝できない力ではなかったですし、だからこそもっと自分が…」。そう話した木村はその後の言葉を呑み込んだ。簡単に消えることのない強烈な悔しさとともに、新たなステージに向かう。
(取材・文 加藤直岐)
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