競技人生の集大成で大阪体育大をインカレ8強に導いた代役主将MF山田和樹、“7年間の同期”FW古山兼悟のJ1挑戦にエール「お互い高め合えるように」
ゲキサカ / 2024年12月24日 22時49分
[12.22 インカレ準々決勝 東洋大 3-1 大阪体育大 さくらスタジアム]
グループリーグ第2戦の筑波大戦(△0-0)で先発に抜擢され、第3戦・九州産業大戦(◯2-0)、準々決勝・東洋大戦(●1-3)と3試合連続でゲームキャプテンを担当。4回生の後期にようやくトップチーム昇格を果たした大阪体育大MF山田和樹(4年=立正大淞南高)が集大成のパフォーマンスでインカレを終えた。
最後は東洋大に1-3で敗れはしたが、「自分の良さは回収なんでそこをやるだけ」というセカンドボール奪取、強風の中で「拾った時にトラップして落ち着かせるのか、ダイレクトで押し込んでいくのか」という絶妙な判断に支えられたゲームメイクは出色の出来。試合に出られない中でも着実に積み上げてきた能力をいかんなく発揮した。
今大会はMF木戸柊摩(4年=札幌U-18/札幌内定)の負傷、チームキャプテンのDF峰田祐哉(4年=東海大相模高/山口内定)のベンチスタートを受けてのゲームキャプテン抜擢。それでも見事に決勝トーナメントに導き、穴を埋める働きを十二分に果たした。山田は「プレーよりも人間性のほうで自信がついたかなと。出てても出てなくても関係ない。そこでチームを引っ張って行ったことで自信がついた」と感慨を口にした。
卒業後は教員志望で、サッカー競技の第一線からは引退する予定。インカレの舞台で強みを発揮したことで「サッカーは正直めっちゃ好きですし、やりたい気持ちはあります。遅咲きだったし、進路も決まらなかったので……」と未練はありつつも、「でも自分の中で中途半端にサッカーをやるよりはバッサリ断ち切る考えが強い」と語る。
ただその決断は、未来をより充実したものにすることで正解にしていく構えだ。教員としてとしてのキャリアが実現すれば、サッカー指導の道にも意欲。「人を見るのが結構好きなので、そういうところは活かしていきたいなと。この人はこういうプレーできるなとか、こういう良さがあるなとか。人の良さを見て、その人に合った指導をしていきたい」と意気込む。
立正大淞南高の同級生であり、卒業後はセレッソ大阪でプレーするエースのFW古山兼悟(4年)とは異なる道で刺激を与え合っていくつもりだ。
「一番長くやってきて、一番信頼できるし、お互いがプレーも人間性も一番わかっているんで、お互いに高め合えるように。結果もそうだし、この先の友達関係もそうだし、お互いに目に入るような結果で高め合える関係性を築いていきたいですね」(山田)
グループリーグ第3戦、FW古山兼悟のインカレ初ゴールを祝うMF山田和樹
最後に7年間の付き合いに及ぶ古山の最大の理解者として、C大阪サポーターへのメッセージももらった。
「兼悟は思ったことを正直に言うタイプで、それがアイツの良さでもあって、悪いところでもあるんで、できればまずはそういうところを優しく見守ってほしいですね(笑)。悪気があって言ってるわけじゃなく、気持ちが入ってしまって言ってるんで、まずはどうか温かく見守ってあげてください!」
(取材・文 竹内達也)
●第73回全日本大学選手権(インカレ)特集
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