「もっとできる」。180cmの長身レフティ、帝京の左SBラビーニ未蘭は開幕戦から得点に係わり、白星を積み重ねる
ゲキサカ / 2024年12月25日 19時15分
180cmの長身レフティでダイナミックな攻撃参加、空中戦の強さも特長。帝京高(東京)の左SBラビーニ未蘭(3年=FC東京U-15むさし出身)は、ピッチ上で目立つ選手の一人だ。
予選準決勝で決勝点をアシストするなど、主力選手として15年ぶりの選手権出場に貢献。本人は「(ヘディングなどは発揮できていたが、)やっぱ攻撃とか『もっとできるぞ』っていうのを見せたかったですね。もう少し攻撃でできるかなっていう感じはあったんですけど。守備もちょっと軽いところあったんで、やっぱ課題はまだまだあるなっていう感じでした」と納得はしていない。
それでも、優勝したことについては特別な感情を持っている。「正直、信じられないっていうか。自分たちの代で15年ぶりに出れるんだな、っていう気持ちが強いです。(優勝した瞬間は)めちゃくちゃ嬉しかったです。もう、本当にそれだけで。(対戦した國學院)久我山も強かったんですけど、やっぱ勝てたっていう、その嬉しさだけですね」と喜んだ。
ラビー二はイギリス人の父と日本人の母を持つ。兄の瑠栞さんは埼玉の名門・武南高でプレーしていた。その兄の影響でサッカーを始めたというラビーニはFC東京U-15むさしを経て、名門復活を感じさせていた帝京へ進学。同じFC東京U-15むさし出身で、年代別日本代表に選出されていた左SB入江羚介(現順天堂大)の存在も影響したという。
帝京での成長を実感している。「全然できたと思います。まずは自分の身体能力の成長っていうか。(入学当初は)全然フィジカルとかも弱かったですし、パスの技術とかも基礎練習はやっぱ大事にしてるんで、それはもうほんとに上がったのかなって思います」。技術力が向上し、身体の成長とともに走れるように。そして、ダイナミックな攻撃参加や左足キックによって、帝京のクオリティの高いサッカーのアクセントになっている。
選手権では、「攻撃行ってクロス上げたり、やっぱ点に絡んでいくっていうところを見て欲しいです。(チームとしては)自分は勝つだけだと思っていて、その先のことはあんま考えずに、1試合1試合を積み重ねようと思ってるんで、ほんとにその勝利を目指してやっていきたい」。京都橘高(京都)との国立開幕戦から得点に係わり、白星を積み重ねる。
(取材・文 吉田太郎)
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