浦和Jrユースが11年ぶりに高円宮杯決勝へ!! 鳥栖U-15に土壇場失点もPK戦でGK河合颯佑が2本ストップ
ゲキサカ / 2024年12月25日 14時10分
[12.25 高円宮杯U-15準決勝 鳥栖U-15 1-1(PK1-3) 浦和Jrユース 味フィ西]
中学年代の頂点を争う高円宮杯JFA第36回全日本U-15サッカー選手権大会は25日、準決勝を味の素フィールド西が丘で行い、浦和レッズジュニアユース(関東7)が1-1で迎えたPK戦の末にサガン鳥栖U-15(九州3)を破って決勝進出を決めた。DF橋岡大樹、MF伊藤敦樹らを擁して日本一に輝いた2013年大会以来11年ぶりの快挙。決勝では鹿島Jrユース対G大阪Jrユースの勝者と対戦する。
関東2部A優勝からプレーオフを勝ち抜いてきた浦和Jrユースと、九州3位でプレーオフを突破した鳥栖U-15の準決勝。いずれも今大会2回戦以降を1点差の接戦を勝ち抜いてきたこともあり、両者とも手堅い展開となった。
先にビッグチャンスを迎えたのは鳥栖。左サイドで前を向いたMF仙石新(3年=板付ウイング)がドリブルで仕掛けると、そのままゴール前に切れ込み、右足で強烈なカットインシュートを放つ。だが、これは浦和GK河合颯佑(3年=浦和ジュニア)がファインセーブ。ゴールマウス上にかき出した。
対する浦和もDF松坂碧生(3年=浦和ジュニア)のロングフィードで鳥栖のスペースを狙い、徐々に戦況を打開。前半32分にはMF西川碧斗(3年=浦和ジュニア)の右CKに186cm長身のDF瀬戸駿(3年=さいたまシティノースFC)がヘディングで合わせたが、惜しくも枠を外れた。
さらに前半34分、浦和はロングスローで鳥栖ゴール前を攻め込むと、西川、MF横山慧(3年=ファナティコス)、DF高橋奏太(3年=浦和ジュニア)が立て続けに詰めるも、ゴールには押し込みきれない。一方の鳥栖は交代投入の選手にアクシデントがあり、2度の交代を強いられたことで勢いを出せず、そのままハーフタイムを迎えた。
後半は浦和に最初のビッグチャンス。8分、スルーパスに抜けたFW井原桜太(3年=浦和ジュニア)がフリーでゴール前に入るも、シュートは鳥栖GK梅崎正基(3年=鳥栖U-12)が冷静に詰めてスーパーセーブ。試合の均衡は保たれた。
それでも後半28分、浦和がついに試合を動かした。サイドを起点とした攻撃で鳥栖を深く押し込み、クリアされても波状攻撃を続けると、右に開いていた井原の左足クロスに横山が反応。ヘディングシュートをファーポスト脇に流し込んだ。
ところが鳥栖も後半33分、FW太田凛空(2年=FC弥生)を前線に入れ、3バックで攻勢に出ると、すぐに試合を振り出しに戻した。同34分、MF伊澤璃来(3年=札幌U-15←札幌U-12)が左に展開すると、攻め上がったFW平山舜(鳥栖U-12)のクロスに対し、投入されたばかりの太田がニアサイドで反応。完璧なミートでニアポスト脇に突き刺した。
そのまま試合はPK戦へ。浦和は初戦でPKを失敗していたDF岩崎篤斗(3年=浦和ジュニア)が冷静に決めてリベンジを果たすと、2人目のFW蔦澤洋紀(3年=ファナティコス)も成功。一方の鳥栖は2人連続で失敗し、窮地に追い込まれる。だが、ここから今度は浦和が2人連続で失敗。思わぬ激戦となった。
ただ、最後は鳥栖の5人目を浦和GK河合が2度目のセーブで止めると、浦和はMF和田武士(3年=浦和ジュニア)が決めて勝負あり。11年ぶりの決勝進出を決めた。
(取材・文 竹内達也)
●高円宮杯第34回全日本U-15選手権特集
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