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浦和Jrユースは4バック全員180cm超! 最長身の左SB瀬戸駿はU-15日本代表も経験「冨安選手みたいに」成長続ける

ゲキサカ / 2024年12月25日 18時56分

DF瀬戸駿(3年=さいたまシティノースFC)

[12.25 高円宮杯U-15準決勝 鳥栖U-15 1-1(PK1-3) 浦和Jrユース 味フィ西]

 11年ぶりの日本一に王手をかけた浦和レッズジュニアユースは、4バック全員が180cm以上の長身選手。主将としてチームをまとめ、DFリーダーを務める180cmのCB岩崎篤斗(3年=浦和ジュニア)はこの最終ラインを「自分たちの一つの武器」と評し、「4人がしっかりしていてチームの中でも少し大人な感じなので、そこで支えられている感じがする」と手応えを語る。

 いずれの選手も高さだけを武器にしているわけではなく、攻撃の能力も出色の出来。岩崎と182cmのDF松坂碧生(3年=浦和ジュニア)のCBコンビは、いずれも精度とパワーを兼ね備えたキックを繰り出し、準決勝の鳥栖U-15戦では相手のコンパクトな守備ブロックに対し、対角のサイドチェンジを数多く通していた。

 また他チームと比べてより異彩を放つのはSBの高さだ。180cmの右SB高橋奏太(3年=浦和ジュニア)は圧倒的な推進力を誇るほか、ひときわ目立つ左SBのDF瀬戸駿(3年=さいたまシティノースFC)は186cmの最長身。唯一、小学生時代を異なるチームで過ごした瀬戸は今季途中に主力を掴んだ立場だが、セットプレーのターゲットなどで欠かせぬ戦力になっている。

 そんな瀬戸はこの日、鳥栖U-15を相手に「持ち味の球際をこの試合は出せなかった。寄せる距離、背後を取られることが多く、リアクションが多かった」と反省を語ったが、右利きの左SBという難しいポジションながらビルドアップにも関与。ポテンシャルの高さを感じさせていた。

 今年夏にはU-15日本代表の一員としてウズベキスタン遠征にも参加しており、「ビルドアップの相手FWのかかりの速さ、相手のサイドハーフのスピードや技術に対応するのが良い刺激になった」という貴重な経験も。「とにかくレッズのユースに上がるのを目標にしていて、代表に入るのはまだまだ先だと思っていたけど、レッズという良い環境にいたからこそそういう場を経験できた」とチームへの感謝を持ちつつ、成長を続けていく構えだ。

 そんな瀬戸が目標とするのはアーセナルでプレーするDF冨安健洋のような攻守に存在感を出せるDFだ。「冨安選手みたいに両足使えて、技術があって、対人も強い選手になりたい」。今大会決勝の相手は技術の高い選手が並ぶG大阪ジュニアユース。彼らを抑えつつ、攻撃で強みを出すことでさらなるアピールと成長につなげていきたいところだ。

(取材・文 竹内達也)
●高円宮杯第34回全日本U-15選手権特集

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