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明治大は島野怜を再びFW起用、前回5人目成功のPK戦は今回失敗…「もっと絶対的な選手に」

ゲキサカ / 2024年12月26日 18時22分

涙を流す島野怜

[12.25 インカレ準決勝 新潟医療福祉大0-0(PK4-3)明治大 栃木県グリーンスタジアム]

 PK戦の3人目を両チームが外して迎えた明治大(関東1)の4人目、MF島野怜(3年=仙台育英高)が蹴ったシュートは、GK桃井玲(4年=桐光学園高)の連続ストップに遭ってしまった。3日前の準々決勝では、勝ち上がりを決める5人目のPKを蹴り込んでいた島野だが、この日はゴールネットを揺らすことができなかかった。

 ボランチを本職としてきた島野だが、準々決勝の筑波大戦からはFWで抜擢。「練習もしていなかったし、当日に言われた」という自分たちにとっても“奇策”となったが、「自分の役割は明確だったので、やるだけだった」。腹をくくった島野は、持ち前のフィジカルを生かして最前線で起点となる動きを続け、力強いフィニッシュへと繋げていた。

 この日も島野をFWで起用する戦術が採用された。栗田大輔監督は「相手のCBも累積で1枚いないということで、島野のところを軸に中村と熊取谷が中央に潜り込む両軸の攻撃に手ごたえを感じていた」と説明。ただ結局は2試合トータル240分を戦っても無得点に終わったことで、「非常に面白いサッカーができていたので、あそこで点が1点2点と入っていれば」と悔しさを噛み締めた。

 2年生の昨年から名門・明治大で中盤のレギュラーを務めてきた島野も、来季はいよいよ最終学年。進路が注目される年を迎えることになる。「FWをやったことでプレーの幅が広がったと思う」と話した島野だが、ボランチで勝負したい思いは強い。「少しずつですけど成長できている。その成長曲線を伸ばせるように、全体的に成長して、もっと絶対的な選手になれるように頑張りたい」。1年後に再びこの地に導くことで、進化を証明する。

(取材・文 児玉幸洋)
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