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公式受賞ならずもチームメイトに選出された“MVP”…東洋大MF増田鈴太郎「それで十分かなと思います」

ゲキサカ / 2024年12月28日 19時18分

チームメイトからMVPと称された

[12.28 インカレ決勝 東洋大 1-0 新潟医療福祉大 グリスタ]

 東洋大のMF増田鈴太郎(4年= 東海大相模高)がチーム最多となる大会通算3ゴールを記録し、MVP級の活躍で日本一を導いた。公式のMVPには選出されなかったが、「チームメイトは自分がMVPと言ってくれたので、もうそれで十分かなと思います」と晴れやかに語った。

 増田は第73回全日本大学サッカー選手権のグループリーグで2点を決めると、25日の準決勝・桐蔭横浜大戦では東洋大を初の決勝へと導くゴールを記録。決勝はベンチスタートとなったが、1点リードの後半18分から出場するとミドルシュートを放つなど存在感を示した。

 決勝でのゴールは決められなかったものの、新潟医療福祉大に目立ったチャンスを作らせずに日本一となる、4年間の大学サッカーに幕を閉じる笛を聞いた。最高の瞬間を迎えた増田の目には涙が。「自分自身(日本一が)初めてだったので素直に嬉しいのと、試合に勝って泣いたのは初めてだった。こういう感情になったのは初めてですし、このチームでもう試合はできないですけど、本当に貴重な経験をさせてもらったと思っています」と感慨深げに振り返った。

 試合後にはMVPが発表され、決勝でPKを決めたMF新井悠太(4年=前橋育英高/東京V内定)が選出された。新井は発表直後に驚くような反応をすると、増田と握手をかわしてから表彰を受けていた。新井は増田がMVPに選出されるものと考えていたという。

「受賞できたのはとても嬉しいことなんですけど、自分的にはやっぱりチームメイトであって同期の増田鈴太郎の活躍が優勝を成し遂げるために大きな活躍をしていたので。そういった点では、やっぱり彼がいなければここまで来れてないと思いますし、彼のおかげで自分もこのインカレという大会で成長できたと思っているので、そういった面で驚きが隠せなかったです」(新井)

 もっとも増田自身は「ちょっとは期待していましたけど、悠太だろうなというのはあったので。自分が決勝で点を取れなかったことにベクトルを向けるべき」と謙虚に受け止めた。その上でチームメイトからMVPと称されたことに喜びを感じるとともに、ともに戦ってきた同期や監督への感謝の感謝を強調する。

「4年前自分は本当に無名で、卓さん(井上卓也監督)に拾ってもらって入った。最初は練習についていくのも大変なレベルでしたけど、自分の特長は通用すると思った。同期もビッグネームがいる他の関東の強豪大学とは違って、みんな何かしら挫折して東洋に入った。大学に入ってから成長してプロに結構決まっていますけど、非常に質の高い練習ができましたし、その中で自分も成長させてもらったので本当に感謝の気持ちです」

 4年間を駆け抜けてきた増田が来季戦う地は決まっておらず、「いつまで待つのか、どのレベルまで待つのかこれから卓さんと話さなきゃいけない」とオファーを待っている状況。それでも東洋大での最後の舞台で結果を残せたことは自信になった。“みんなのMVP”は「この優勝に満足しないで次のステップにいけるように頑張りたい」と力を込め、競技人生を続ける意欲を示した。

(取材・文 加藤直岐)
●第73回全日本大学選手権(インカレ)特集

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