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好セーブ披露も2失点を悔やむ京都橘GK平誠都「勝たせるには3本以上のビッグセーブは絶対いる」

ゲキサカ / 2024年12月28日 23時1分

京都橘高のゴールマウスを守ったGK平誠都(2年)

[12.28 選手権開幕戦 帝京高 2-1 京都橘高 国立]

 京都橘高(京都)にとって、11年ぶりとなる国立競技場。「タチバナの歴史にもなると思うので、感謝したいです」と、抽選会で引き当てたFW宮地陸翔主将(3年)が語った開幕戦で対戦したのは、地元・帝京高(東京B)だった。

 開幕戦に訪れたのは、1万8052人。開幕の会場が新国立競技場になって以降で最多の入場数だった。守護神のGK平誠都(2年)は、自身初の全国大会を「あんなに大勢の観客に見られたのが初めてだったので、少し緊張はしたんですけど、でもいつも通りのプレーができたかなと思います」と回想。「チームを勝たせるためには、やっぱり3本以上のビッグセーブは絶対いると思っている」というGKの責務をはたすべく、活躍を見せる。

 互いに緊張が見られる中、開始4分にはMF堀江真広(3年)に決定的なシュートを許すも右手でストップ。ところが、直後のCKでDFラビーニ未蘭(3年)に先制点を許してしまう。さらに、前半24分にFW森田晃(3年)にロングボールを抜け出され、再び決定機をつくられるが、右足でシュートをしのいだ。

「(試合の)入りがちょっと悪くて失点してしまって。そこからちょっと慌てた時間帯があった」と認める。しかし、攻撃ではFW伊藤湊太(2年)、守備では平と2年生の奮起もあって、チャンスをつくりながら0-1で前半を折り返す。

「下を向いてる選手とか全然いなくて、後ろ向きな選手も全然いなくて、『俺たち行けるぞ、もっともっと行こう』みたいな感じで、修正するところも話し合いながら、気持ちの部分でもっとやっていこうと前向きに話し合っていました」

 ハーフタイムを経て、巻き返しをはかる京都橘は「ずっと用意してきたCKのサインプレー」で同点に追いつく。ところが、1-1とした2分後、帝京に勝ち越しゴールを許してしまった。

「自分の持っているものは出せたんですけど、まだ足りないところがありました。ハイボールの部分だったり、ゴールキックの部分でも、全然足りないところもあります」

 それでも、選手権で得たものは大きい、と平は続ける。

「自信もついたので、これからそれを活かしながら、新チームになっても、自分たちがリーダーとなって引っ張っていけたらいいなと思います」

「(失点)0にこだわってこれからもやっていかないといけない」と決意を改める2年生GKは、来年のこの舞台で借りを返すつもりだ。

(取材・文 奥山典幸)
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