攻守で見事な存在感を放つも無念の敗戦…那覇西DF亀田安澄「この悔しさはサッカーでしか返せない」
ゲキサカ / 2024年12月29日 20時54分
[12.29 選手権1回戦 龍谷富山高 0-0(PK5-4) 那覇西高 西が丘]
ミックスゾーンで言葉をつむいでいく中で、さまざまな想いが交錯する。那覇西高(沖縄)のDF亀田安澄(3年)は、涙を抑えきれなかった。
「『沖縄の歴史を変える』って入部した時から全員で話していて。(選手権で)試合をしても思ったけど、今日の試合も勝てたし、納得いかないのも、やりきった感もあるし……。けど、もっとみんなとサッカーをしたい」
亀田たちの代にとって初めての選手権は、1回戦で終わりを告げた。
龍谷富山高(富山)の濱辺哲監督が「強すぎた」というほど、那覇西が圧倒した中で、攻守で圧倒的な存在感を放っていたのは、那覇西の背番号5だった。那覇西の運天直樹監督は、「(龍谷富山のロングボールの)落下地点がほぼ亀田の周辺になるということで、彼もそこは自覚して、よく競ったり、こぼれ球を拾ったり、背後のボールもよくクリアしたり。なおかつ前線へのフィードとかフリーキック、スローインもですね。本当に彼は能力を十分に発揮したんじゃないか」と、手放しで亀田の出来を称賛する。PK戦で失敗したチームメイトを迎えに行ったのも亀田で、その存在感は絶大だった。
守備の面では対人でもカバーリングでもピンチの芽をつみ、ボールを持てば高いビルドアップ能力を見せ、CKではキッカーを務め、さらにはロングスローも投げるなど、一人で何役もこなしていた。そこには、亀田の並々ならぬ決意があった。
CBでコンビを組んできた主将のDF上地克幸(3年)が負傷し、ベンチからのスタートに。「俺が克幸の分までやらなきゃ」という思いが、亀田を駆り立てた。「3回、4回勝てば、克幸ももしかしたら出れるんじゃないか」。全国のピッチで相棒とプレーしたいという一心だった。
憧れ続けた舞台は、やるせない結果となってしまった。試合直後ということもあって、「少し離れたい」と吐露したが、「この悔しさはサッカーでしか返せないと思うので、大学も頑張ろうかなっていう気持ちもあります」と前を向いた。
PK戦の末に涙をのんだ(写真協力『高校サッカー年鑑』)
(取材・文 奥山典幸)
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