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[MOM4982]静岡学園MF篠塚怜音(2年)_一度は阻まれるも、もう一回!! 「強気なプレー」で流れを呼び込む先制弾!!

ゲキサカ / 2024年12月29日 23時25分

先制点の静岡学園高MF篠塚怜音(2年=13番)が仲間の祝福を受ける(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ Sponsored by アディダス ジャパン]

[12.29 選手権1回戦 静岡学園高 2-0 広島国際学院高 駒場]

 リベンジに燃えていた。対戦相手は1年前の選手権2回戦でPK戦の末に敗れた広島国際学院。静岡学園高MF篠塚怜音(2年)は「試合前から去年の先輩たちのリベンジだということで全員気持ちを入れて戦った」とピッチへと向かった。

 見せ場は前半17分にやってくる。中盤でMF佐々木雄基(2年)がボールを受けると、最終ライン裏へと走り出す。浮き球のパスが供給され、「胸トラップで相手の裏に落とそうというイメージができた」と巧みなコントロールから相手の前に体を入れると、迷わずフィニッシュ。一度はGK加藤翔正(3年)に阻まれるも、こぼれ球に誰よりも早く反応して右足で蹴り込んだ。

「シュートはGKの正面にいってミスしてしまったけど、自分のところにこぼれてきたので、うまく決められて良かった」

 白い歯を見せたように、貴重な先制点をマーク。川口修監督も「篠塚は思い切って強気でドリブルで入っていき、ああいう強気なプレーが出ると得点につながる。あのプレーは非常に良かった」と賛辞を惜しまなかった。

 憧れだった高校選手権の舞台。「入場のときに鳥肌が立って、『あー、ここまで来れたんだ』という感じだったし、だいぶ緊張していた」ようだが、自身の先制点で「緊張もほぐれた」と、その後も積極的にボールに絡んで攻撃にリズムを生み出した。

 2-0の完封勝利でのリベンジ達成に「素直に嬉しい」と答えつつも、満足はしていない。「ボールを持ったら失わずにつなぐことができたと思うけど、受ける回数やセカンドボールを回収する回数が少なかった」と課題を挙げる。「一試合一試合チームとして成長して、最後は優勝して終わりたい」と大会期間中にも進化を続け、大きな目標を達成しようと再び闘志を燃やしている。
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(取材・文 折戸岳彦)
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