「ブッちぎって勝ちたい」「自信はあります」。初戦6発の日章学園は2回戦で“赤い壁”突破へ
ゲキサカ / 2024年12月30日 11時44分
[12.29 選手権1回戦 西目高 1-6 日章学園高 フクアリ]
日章学園高(宮崎)はサウサンプトン(イングランド)内定のFW高岡伶颯(3年)が前半だけでハットトリックを達成するなど、6-1で2019年度大会以来の白星を挙げた。どうしても高岡に注目が集まるが、CB吉川昂我(3年)のヘディング弾とFW水田祥太朗(3年)の裏抜けからのループシュート、仙台内定MF南創太(3年)の左足シュートでそれぞれゴール。原啓太監督もチーム全体で得点を重ねられたことを評価していた。
「今日あまり上手くいかないところもありましたが、結果的に高岡以外も点数を取れてますし、セットプレーでも点が取れてるので、大会の入りとしては悪くないんじゃないかなという風に思っています」
この日は、南とMF小峠魅藍(3年)のプレースキックからそれぞれ得点。小峠のロングスローも相手を苦しめていた。また、南、左SB三田井宏生(3年)の縦への仕掛けとクロスもゴールに結びついている。
この日は配球役になり、好パスを見せていたMF吉崎太珠(1年)もインターハイ3得点の得点力の持ち主。県予選3戦5発の水田や1年時から先発しているMF川越廉斗(3年)も得点力を有し、MF有働嵩常(3年)やFW佐久川友杜(3年)といった先発級のアタッカーもベンチに控えている。
この日の後半は全体的に噛み合わないシーンが増えていたものの、計6ゴール。県予選3試合で14得点、高岡不在の試合も多かったプリンスリーグ九州1部でリーグ最多タイの44得点(18試合)を叩き出した攻撃力に選手たちも自信を持っている。
2回戦の対戦相手は伝統的に守りの堅い矢板中央高(栃木)と対戦。矢板中央はこの日の1回戦でプリンスリーグ中国優勝校・岡山学芸館高(岡山)を高さで上回り、シュートブロックを連発するなど“赤い壁”の実力を示していた。
原監督は「(矢板中央は)力強いなって思います。後ろのディフェンスの子たちは身体的にも、精神的にもタフだし、頑張れる選手がいるので、ウチの攻撃陣がどれだけ割って入れるかっていうのも1つ勝負のポイントだと思うし、あとはもうセットプレーの守備のところも明日ちょっと整理して準備したいなという風に思ってます」と語った。
強力攻撃陣の得点力が2回戦でも爆発するか。高岡は「(矢板中央は)凄く粘り強い守備だったり、そういうのがあるんですけど、しっかり集中して、もうブッちぎって勝ちたいと思います。(1stユニフォームは同じ赤だが)日章の方が赤は強いと思うんで」と意気込み、南も「(矢板中央は)守備堅いイメージがあるんですけど、自分たちの攻撃力があれば必ず突破できると思うんで。FW陣も自分もインパクトある選手が多いと思うので、そこで矛と盾というか、どっちが破壊力で勝てるかっていうのが楽しみです。自信はあります」。“赤い壁”を打ち砕き、3回戦への切符を勝ち取る。
(取材・文 吉田太郎)
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