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1-6で敗戦も夏からの取り組みの成果も表現。秋田の伝統校・西目はより基準を高めて再び選手権へ

ゲキサカ / 2024年12月30日 13時5分

0-4の前半37分、西目高はMF佐藤龍之介(3年)のゴールで1点を奪い返す。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[12.29 選手権1回戦 西目高 1-6 日章学園高 フクアリ]

 日常の基準の差を感じる敗戦となった。それでも、夏からの積み上げを表現した80分間でもあった。西目高(秋田)は県予選を無失点で勝ち抜き、12大会ぶりの選手権出場。その初戦の対戦相手は、U-19日本代表FW高岡伶颯(3年)やU-18日本代表MF南創太(3年)を擁する日章学園高(宮崎)だった。

 11月の組み合わせ抽選会でCB堀田昊生主将(3年)は「(日章学園は)有名なチームなので、試合できることが嬉しい」と語っていたが、堀田、DF吉田碧(3年)の両CBの強さ、安定感も特長とするチームは前からボールを奪いに行って勝負する。

 だが、相手の動き出しの上手さやセットプレーの精度の高さの前に連続失点。前半24分までに4点を奪われてしまう。それでも前半37分、右スローインから相手のミスを突いたMF佐藤龍之介(3年)がPAへ侵入してラストパス。このこぼれ球に素早く反応して右足を振り抜くと、ボールはDFに当たってそのままゴールネットに吸い込まれた。

 前半終了間際にセットプレーから再び失点してしまったものの、後半は吉田、堀田にDF佐藤快斗(3年)を加えた3バック中心に粘り強い守り。運動量、強度を落とさず相手の強引な仕掛けを止め切り、エースFW嵯峨聖央(3年)を軸とした速攻で幾度も攻め返していた。

 安田洋介監督は「守備もそうですけど、攻撃に関してもチャンス作る場面が徐々に増えてきていたんで、本来、我々が今シーズン積み重ねてきた部分は少しずつは出始めてたのかなとは感じています」。結果、スコアは1-6で敗戦。だが、指揮官は選手たちの夏からの取り組みを評価する。

「何もできなかったかっていうと、そうじゃないと思っています。正直、インターハイ、我々は神村(学園高)に8-0で大敗して、あの時はほんとに何もできないまま帰ってきたなっていう感じはあったんですけど、反省を糧に選手たちは基準を1つ上げて頑張ってくれてはいたんだろうなとは思っています」

 ただし、全国上位の強豪校に勝つためにはまだまだ足りない。安田監督は繰り返し、日常の基準をより上げる必要性を口にしていた。「日常の自分たちのトレーニングの中で基準を上げていかないといけない」。ダイナミックな動きが特長のFW佐藤一汰(2年)や右SB三浦樹(2年)、MF浅野彩斗(2年)ら今回の敗戦を経験した下級生中心に、また積み上げて1年後、より強いチームになってこの舞台に戻って来る。

(取材・文 吉田太郎)

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