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滝川二DF樋渡航は渡米の前に「一戦一戦」と全国頂点狙う、叔父は日本代表元通訳

ゲキサカ / 2025年1月1日 11時23分

滝川二高DF樋渡航(3年/右)(写真協力『高校サッカー年鑑』)

 卒業後はサッカー留学をする。滝川二高(兵庫)のDF樋渡航(3年)はアメリカの大学でサッカーを続けるという。「人生の幅を広げるという意味でもアメリカはいいのかなと思って決断した」と理由を語った。

 樋渡の叔父は2015年から3年間日本代表指揮官を務めたバヒド・ハリルホジッチ氏の元通訳・樋渡群氏。幼少のころは指導者でもある叔父とサッカーをすることもあり、樋渡は「基礎的な部分を教えてもらったり、ヨーロッパのサッカーを観て話すこともあった」と影響を語る。

 卒業後はアメリカのモンローコミュニティカレッジに入学する。親の薦めで海外の選択肢を持ちつつ、国内外でサッカーを続けるための進学先を模索。充実した施設にも惹かれ、アメリカ行きを決めたという。

 樋渡自身は英会話はまだ得意ではないというが、叔父や親が語学堪能ということもあり「苦手意識はない」と胸を張る。「これから英語は必要になっていく。いまから勉強しないといけないし、喋れるようになるためにも行く」と将来を見据えていた。

 滝川二は29日の選手権初戦で山梨学院高(山梨)に2-1で勝利。樋渡は4バックのCBとしてフル出場した。

「入りはよかったけど、山梨学院さんのプレッシャーの質、強度に圧されていた時間帯もあった」(樋渡)。相手のサイド攻撃に苦戦を強いられたが、ハーフタイムで修正。「最後は割り切ってラインを上げて前に蹴ってセカンドボールを拾うサッカーに切り替えた。そこから2点目が生まれたので、そこの対応や変化の部分はよかった」と振り返った。

 31日の2回戦では東北学院高(宮城)と対戦する。樋渡は「山梨学院さんのことをとてもリスペクトしていたからこそ、ここで勝てたからいけると思ってしまう。それを抑えながら一戦一戦という気持ちを忘れずにやっていきたい」と目の前の試合に集中。まずは高校サッカーを笑顔で終え、アメリカに発つつもりだ。

(取材・文 石川祐介)
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