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王者・青森山田は10年ぶりの初戦敗退で連覇ならず、正木監督「不完全燃焼」

ゲキサカ / 2024年12月31日 18時17分

王者・青森山田が初戦で姿を消した

[12.31 選手権2回戦 青森山田高 1-2 高川学園高 NACK]

 連覇への挑戦は1回戦で幕を閉じた。青森山田高(青森)としては10年ぶりの初戦敗退。正木昌宣監督は「高川学園さんのほうがこの試合に懸ける思いというか、かなり気持ちを入れて来ていた」と率直に認める。青森山田が武器とするはずの球際や切り替え、セカンドボールへの反応で後手を踏んだ。

 互いに蹴り合う試合展開の中、なかなかボールも落ち着かなかった。高川学園は5バックを敷き、前線のFW大森風牙(2年)をターゲットに青森山田対策を徹底。正木監督は「初戦の硬さというか、リスクを冒さないでいこうという気持ちが強くなって、相手のサッカーに付き合ってしまったことが、我々の流れにならなかった要因」と指摘。「相手はシンプルに前に前に蹴って、どっちつかずのボールが多かった。我々の流れに持っていきづらかった」と悔やんだ。

「我々も受けたわけではないが、いろんなプレッシャーの中で戦っていた。後半、悪くない入りをしていたときにセットプレーでやられた。不完全燃焼という感じでやられた」。0-0で折り返した後半2分にMF別府育真(3年)の左足ミドルが左ポストを叩く絶好機もあっが、決め切れず。逆に後半7分、高川学園はCKからシュート性のクロスがポストに当たり、その跳ね返りを拾って先制点につなげた。

 CKの場面ではペナルティーエリア内の4人が手をつないでグルグル回る“トルメンタ”も披露した高川学園だが、青森山田としても「セットプレーの練習もやっていたし、あのような形も想定していた」(正木監督)と十分に警戒していた形ではあった。しかし、「ポストに当たったセカンドボールのところまでやれていれば失点もなかった」(同)と、試合全体を通して出足の早さで上回っていた高川学園が1枚上手だったのも確かだった。

(取材・文 西山紘平)
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