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流経大柏FW山野春太が先発起用に応える先制弾!キレを取り戻し、一番の状態にある“スーパー山野”が狙うは連発と得点王

ゲキサカ / 2024年12月31日 23時47分

前半13分、流通経済大柏高FW山野春太が先制ゴールを喜ぶ。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[12.31 選手権2回戦 流通経済大柏高 5-0 佐賀東高 柏の葉]

 怪我続きで苦闘の1年も、キレとコンディションを取り戻して絶好調で迎えた選手権。“スーパー山野”と評されていたストライカーが、躍動した。前半13分、流通経済大柏高(千葉)は中央から前線のFW粕谷悠(3年)へパスが通る。これをサポートしたFW山野春太(3年=tfaジュニアユース出身)が「(こぼれ球に)いち早く反応できたんで、それをしっかりと決められて良かったです」とドリブルから右足を一閃。これが右隅に突き刺さり、先制点となった。

 榎本雅大監督も「ずっと期待してはいたんですけど、怪我もあってなかなか結果出せなくて。でも、プリンスでハットトリックしてから一気に調子上げてきて、今ほんと絶好調なんで。山野が取って良かった」と称賛した先制ゴール。指揮官が1週間前から先発起用を考えていたというストライカーが歓喜をもたらした。

 スピードを活かした裏抜けを特長とするが、「後ろ向きでもマイボールにできるぐらいの球際の強さとかも自信ある」という山野はこの日、前線での競り合いでも健闘。正確なポストプレーでtfaジュニアユースでもチームメートだった“盟友”MF柚木創(3年)らのシュートシーンを演出していた。

「もう(柚木とは)ずっとやってきたんで。柚木から自分がシュートまで行くパスが今日はあんまりなかったなと思うんですけど、そういう縦関係でワンツーとかもできるんで、そこからのパスで点決めるっていうシーンも多分作れるかなと思います」。この日は前半のみで湘南内定FW松本果成(3年)と交代。それでも、「1点じゃちょっと自分は満足できてないんですけど、とりあえずまだ自分たち初戦ってことで、チーム的にも点いっぱい取れて、自分も1点取れて、そこは良かったです」と前向きだった。

 山野は1年時のニューバランスチャンピオンシップU-16の前橋育英高(群馬)戦や帝京高(東京)戦で素晴らしいゴールを決めてチームを決勝へ導き、榎本監督からも「スーパー山野」と評されるほどの力を見せていた。1年生ながら、選手権予選で早くも先発出場。だが、怪我が多く、前回の選手権予選は試合中の怪我で離脱し、今年も怪我に苦しんだ。

 公式戦のピッチに立ってもなかなか活躍することができず、プレミアリーグEAST後半戦は登録30人リストから外れていた。それでも、「自分の身体を見つめ直して、ほんとにキレのところとか、前日の過ごし方とかも徹底したので、そこは改善してきたかなと思います」。同時にトレーニングから動きの量や反応の速さを意識してきたという山野は、榎本監督のアドバイスも力に状態を上げて行く。

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