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[MOM4992]東海大相模DF佐藤碧(3年)_蹴って投げて最後は劇的ヘッド!! 野球部員からロングスロー教わる攻撃的SB

ゲキサカ / 2025年1月2日 19時27分

ラストプレーで劇的ゴール(写真協力『高校サッカー年鑑』)

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[12.31 選手権2回戦 東海大相模高 2-1 草津東高 U等々力]

 東海大相模高(神奈川)は31日の全国高校サッカー選手権デビュー戦で劇的な逆転勝利を飾った。立役者となったのはロングスローやクロスでチャンスを作り、最後はゴールを奪ったDF佐藤碧(3年)だった。

 1-1のまま突入した後半アディショナルタイム4分、右からのクロスをFW山田大樹(3年)がボレーで合わせたボールはクロスバーを直撃。真上に高く上がると、セットプレーの流れで前線に残っていた佐藤が相手との競り合いを制して押し込んだ。ゴールと同時にタイムアップの笛が鳴って試合終了。文字通りラストプレーでの得点に「めっちゃ嬉しかったです」と笑顔を見せた。

 佐藤は「チームとしてウエイト(トレーニング)を今年から取り入れてやるようにしているんですけど、僕はウエイトだけじゃみんなと一緒のフィジカルになっちゃうと思った。自分で自重の筋トレをしたり、色々なことをしています」とフィジカル面を強化してきたといい、得点シーンは「腕の力で相手を押さえて、最後はジャンプしないで当てるだけだった」。大舞台で日々の成果を発揮した。

 ゴール以外でも大きな存在感を示した。同校野球部は今年甲子園に出場した強豪。その野球部の友人から「しっかり肩を温めるように」などと教わったロングスローは圧倒的な飛距離を誇り、終盤になっても球威が落ちることはなかった。本格的に投げ始めたのは今年から。コツはバックスピンをかけて風に乗らせることだと話し、チームの大きなストロングポイントになっている。

 また先制を許して迎えた前半37分には、左サイドから鮮やかなクロスを上げて同点ゴールをアシストした。「DFとGKの間に速いボールを蹴るというのを意識していて、誰にめがけて蹴るとかはないんですけど、仲間を信じて感覚で」と蹴ったボールに反応したのはキャプテンのMF長井隆之介(3年)。決めた選手が主将だったことは佐藤やチームにとっても大きなものだった。

「気持ちが入っていましたし、ありがたいです。キャプテンが決めたことによってチームの士気も上がるので、アシストはとても良かったかなと思います」(佐藤)

 初出場で掴んだ選手権初勝利も「これからもどんどん勝っていくつもり」と佐藤。元ブラジル代表DFマルセロに憧れる攻撃的サイドバックは「力まずリラックスして自分を信じて」戦い続ける。
DF佐藤碧(3年)
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(取材・文 加藤直岐)
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