1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

高岡伶颯が同点弾も及ばず…日章学園の強力攻撃陣を封じつつ、交代策ハマった矢板中央が3回戦へ!!

ゲキサカ / 2024年12月31日 23時8分

攻撃的なサッカーに挑む矢板中央高が3回戦へ(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[12.31 選手権2回戦 矢板中央高 2-1 日章学園高 フクアリ]

 堅守で知られる矢板中央高(栃木)と、スーパーエース高岡伶颯(3年=サウサンプトン内定)のハットトリックなど初戦で6ゴールを奪った日章学園高(宮崎)との一戦。試合はゴールを奪い合う展開になった。

 ボールが落ち着かない展開が立ち上がりから続いていた中で、日章学園は個の力で打開する。前半9分、GKからボールをつないで右サイドに展開すると、MF南創太(3年=仙台内定)が1人でドリブルでかわして敵陣深い位置まで持ち運ぶと、下りてきていた高岡へ横パス。矢板中央DFの対応にあったボールは、南のもとにこぼれると、左足を一閃。弧を描いたシュートはゴールに向かったが、惜しくもゴールポストに弾かれてしまう。

 ピンチをしのいだ矢板中央も個の力を見せつける。前半13分、日章学園ゴール前で混戦になると、FW加藤神人(3年)がこぼれ球をダイレクトでとらえる。低い弾道の強烈なミドルシュートがゴール左隅に突き刺さり、矢板中央が均衡を破った。

 1点を追いかける日章学園は素早く前線にボールを運んでいくが、3バックを敷く矢板中央に真ん中を固くしめられてしまう。日章学園がスコアを動かしたのはサイドからだった。中盤で高岡がボールを奪うと、FW水田祥太朗(3年)が左サイドへ。負傷したMF川越廉斗(3年)に代わって前半15分からピッチに入っていたMF有働嵩常(3年)が圧倒的なスピードで左サイドを切り裂くと、中央へ折り返す。これを高岡が合わせて、前半25分に試合は振り出しに戻る。

 高橋健二監督は後半12分に最初の交代を行い、先制点をとった加藤、MF井内哲心(3年)に代えて FW朴大温(3年)、FW山下魁心(3年)を送り込む。「最初は朴だけにしようと思ったんですけど、相手が相当攻撃的だったので、2失点目を取られる前に取り行こうということで、うちのエースの交代要員2人を同時投入ということで切り替えてやりました」。高橋監督の勝負の采配が実を結ぶ。

 朴と山下を投入から8分後の後半20分、自陣からのロングボールを、山下が相手より先にさわってマイボールにすると、山下のクロスを中央で朴がダイレクトで合わせ、矢板中央が勝ち越しに成功する。「スタートのメンバーでもおかしくない」と高橋監督が認める両者でゴールを奪い切った。

 日章学園はエースの高岡の7本、南の5本をはじめチーム全体で18本のシュートを放ったが、矢板中央はGK藤間広希(3年)、3バックのDF佐藤快風(3年)、DF小倉煌平(3年)、 DF岡部秀裕(3年)が中央を厚く守った。かつて選手権を席巻し、4度のベスト4入りを果たした堅守のチームに、今年はプラスアルファがある。守り切るのではなく、相手より多く点を奪う挑戦だ。

「今年は攻撃的なサッカーやろうってことで、あえて3バックにして、 後ろの1枚を削って、前に人数揃えて テクニックある選手たち増やしたんで、その分封じ込めるっていうか、自分たちが点を取り行こう」と矢板中央の高橋監督。攻撃で相手を押し込むサッカーが奏功している。

「勝負の際の部分が、我々より矢板さんのほうが経験値も含めてあったんじゃないか」。決勝点となったカウンターを含めて、矢板中央の試合巧者ぶりを日章学園の原啓太監督は認めた。

(取材・文 奥山典幸)
●第103回全国高校サッカー選手権特集▶部活生の足元を支える新素材!カンガルーレザーからSILKYWRAPへ

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください