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J内定対決で奮闘した札幌大谷高MF笹修大「負けたらサポーターもやっぱり…」自分たちらしさ発揮で優勝候補に善戦

ゲキサカ / 2025年1月1日 22時18分

札幌大谷高の主将MF笹修大

[12.31 選手権2回戦 札幌大谷 1-2 大津 柏の葉]

 相手は高円宮杯JFA U-18サッカープレミアリーグ2024を制した“高校年代日本一”の大津高。札幌大谷高は全国2冠を狙う優勝候補に後半2ゴールを許したが、終了間際に1点を返す意地を見せた。

 キャプテンのMF笹修大は「仲間を信じて、前半を0-0で折り返した時も『まだまだ大谷のサッカーやろうよ』と言って、そういう中でこのチームの良さが本当に最後に出ました。失点の部分はもっと詰めとけばよかったなっていう後悔はありますけど、そういう中で最後、あの時間帯で1点取れたのは本当に気持ちとしても強いチームだなと感じました」と自分たちの戦いを誇っている。

「大谷らしいパスサッカーで、中盤ゾーンはすごくテンポよく後半も回っていました。ゴール前のチャンスを増やしたかったですけど、そういう中でも最後、ああいうふうに(中村)哲爾が個で抜けて決め切れたっていう部分は本当に大谷の良さですし、やっぱり前半も決定機がある中で、そこの1、2本を仕留めるか仕留められないかっていうのは、大津とか日本一の相手に大きく勝敗を分ける部分になってくると思います」

 笹は2025シーズンからのFC今治加入が内定。この一戦では、清水エスパルス加入が内定している大津MF嶋本悠大(3年)とのマッチアップにも注目が集まった。

「(嶋本が)清水に内定している中で、自分が負けたら今治サポーターもやっぱりちょっと『笹まだ使えないな』みたいな感じに思うと思っていたので(笑)、そこの部分では絶対に負けられないと個人では思っていました。もう1人の畑の方も顔が上がったらワンタッチですごくいいボールが入ってくる選手だったので、自分としては距離を絶対に詰めて、なるべく自由を与えないっていう守備はできていたかなと思います」

 嶋本とダブルボランチを組んだMF畑拓海(3年)への対応を含めて一定の手応えを得たが、結果的には嶋本に1ゴール1アシストを許す形となった。

「嶋本は結構背中に立って、どこでも360度プレーできる選手というのは高校選抜で分かっていたので、なるべく距離だけ離さないで詰められる時には自分から守備を仕掛けて詰めようと思っていました。そういうところではしっかりデュエルでも勝てる部分や、引っ掛けたりとか結構あったので良かったんですけど、嶋本のクロスに対しての入りとかも、(マークの)受け渡しとか、自分が最後ついていけてなかったりとかしていたので、そういう部分のちょっとした差が出たかなと思います」

 笹は「80分を通してキャプテンとして勝たせられなかったことは本当に強く感じましたし、まだまだ僕も一個一個成長していかないといけないなと感じました」と自戒の念を込めて語り、プロの世界を見据えて「今日が終わった段階から次のステージは始まるので、まだまだ成長しないと。1年目から試合に出るなんて簡単に言ってましたけど、全然簡単じゃないなって、本当に今日改めて思いました」と覚悟を強めた。

 今後については、1月6日のチーム始動日に向けて今治に合流する予定。「この舞台(選手権)に戻ってきて、自分たちを超えてほしい」と後輩に思いを託し、プロでの活躍を目指す。
MF嶋本悠大(3年)とMF笹修大(3年)のマッチアップ
(取材・文 阿部哲也)
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