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[MOM4997]上田西FW松本翔琉(3年)_「結果的に関東に戻ってプレーできたので嬉しかった」東京から長野へ進学、6度目の正直でつかんだ全国で1G1A

ゲキサカ / 2025年1月1日 8時2分

上田西高を3回戦へ導いたFW松本翔琉(3年)(写真協力『高校サッカー年鑑』)

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[12.31 選手権2回戦 上田西高 2-1 徳島市立高 フクアリ]

 1ゴール1アシスト、上田西高(長野)を7年ぶりの選手権勝利に導いたのは、黄色と青のユニフォームの背番号7だった。

 前半24分、GK牧野長太朗(3年)のロングボールをFW藤江侑生(3年)が競り合うと、背後のFW徳間陽向(3年)にボールはこぼれてくる。徳間は中央のスペースに飛び込んできたFW松本翔琉(3年)に預けると、松本はPA内で寄せてくるDF2選手をドリブルでかわすと、コース上でクリアをしようとした徳島市立高(徳島)の選手と交錯。松本にあたったボールは大きくバウンドをしてゴールに入った。

 続く前半38分には敵陣左サイドでボールを受けると、ドリブルで徳島市立の選手が密集するエリアを突破。左足でゴール前に鋭いクロスを入れると、ニアでFW高橋亮雅(3年)がワンタッチで合わせてスコアを2-0とした。

「最初はセーフティーにやってたんですけど、途中からゴールするために自分たちのテンポや時間を作ることができて、得点につながったので。自分たちの力はその前半の部分だと思うので、次の試合にも出していきたいと思います」

 冷静に試合を振り返る松本だが、試合中に驚かされる一幕があった。フクダ電子アリーナの電光掲示板を見ると、自身のゴールがオウンゴールの表記に。「マジか」と驚いたが、すぐに試合に集中し直したという(後に公式記録で松本のゴールに)。

 中学年代は東京SC U-15でプレーしていた松本は、高校は「行きたいところは決まってなかった」中で、紹介で上田西に練習参加での雰囲気を見て入部を決めた。「長野県では勝てるのかなと思って入った」が、1年時の2年時はインターハイ、選手権ともには県予選で敗退。期待がされた松本の代が3年になって迎えた今夏のインターハイ県予選はベスト4で敗れた。

「やばいなっていう気持ちがあって、夏からみんなで強化して、全員で言い合ったりもして。それで3年生がスタメンになって、全国大会にも出場することができた」

 雪国でのサッカー部生活に戸惑いつつも、3年生の最後につかんだ全国大会。「結果的に関東に戻ってプレーできたので、すごい嬉しかった」。上田西のストライカーは笑みをこぼした。

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(取材・文 奥山典幸)
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