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[MOM5000]堀越DF渡辺冴空(3年)_完封勝利に逞しく貢献!安定感抜群の“門番”が見据えるのは「冴え渡る国立の空のキャンパス」

ゲキサカ / 2025年1月1日 14時15分

 後半13分に先制点を奪い、以降は落ち着いたゲーム運びで時間を経過させていく中で、一度だけ渡辺が“色気”を出しかけた場面があった。インターセプトで前に出ると、そのままエリア内へと駆け上がる雰囲気は醸し出したが、パスを振り分けた左サイドでいったん流れが停滞したため、やや後ろ髪を引かれつつ、元の持ち場へとゆっくり戻っていく。

「あそこは行き切りたかったですね。ちょっと迷いました(笑)」。もちろん自分でも結果は出したいけれど、最優先すべきはチームが勝つこと。ただ、一瞬だけピッチ上に現れた逡巡の瞬間に、サッカー選手としての本能が滲んだ。

 ファイナルスコアは2-0。「無失点でしっかり勝ち切れたことが大きかったと思います。こっちがボールを持てましたし、相手を押し込んだ中で、相手のクリアボールも回収できたので、それが結果に繋がったと思います」。80分間にわたって打ち出し続けた渡辺の堅実な安定感が、この日の勝利を呼び込んだことに疑いの余地はない。



 1年前の国立で戦った準決勝の1試合は忘れられない経験だ。近江高の猛攻にさらされ、前半だけで3失点。「国立は特別でした。入っている観客の人の数もそうですし、雰囲気が明らかに違いましたね」と振り返る渡辺も、本来の力を出し切れないまま、90分間が過ぎ去っていった感覚があった。

 だからこそ、もうこの大会に悔いは残したくない。「去年の経験もあったので、今日はあまり緊張せずにできたかなと思います。でも、これが今年最後の大会なので、負けたら終わりというのもありますし、たぶん大学に行ってからも、ここまでいろいろな人が見ている中で試合をできる機会は選手権が最後だと思うので、他の大会とは違う想いがあります」。1つずつ勝利を重ね、またあの舞台に戻って、今度こそは納得のいく時間を過ごしてやる。

 名前の『冴空=さく』はなかなか珍しい漢字。本人に由来を尋ねると、面白い答えが帰ってきた。「『冴え渡る空のキャンパスに……、何々……』みたいな感じです」。こちらとすれば「何々」が気になるところだが、そこは今イチ思い出せなかったようだ。

 でも、きっとそれでいい。2024年の堀越を支え続けてきた、絶対に欠かせない守備の要。彼らが再び準決勝まで勝ち上がっていくのであれば、『冴え渡る国立の空のキャンパス』に何を描くのかは、渡辺自身がその時に感じた色で、感じたものを描けばいい。

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(取材・文 土屋雅史)
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