「もう、みんな気合入っている」。札幌大谷のU-16日本代表候補CB大石蓮斗は1年後の躍進を誓う
ゲキサカ / 2025年1月1日 15時34分
[12.31 選手権2回戦 札幌大谷高 1-2 大津高 柏の葉]
「まだまだ積み重ねていきたいところありますし、来年は絶対にこんな形で終わりたくないし、もう、5年生(高校2年生)もみんな気合入っているんで、来年に向けてあと頑張るだけです。みんなやっぱ泣くほど悔しい試合をしたので、来年はもうもっと注目して欲しいです」
札幌大谷高(北海道)のU-16日本代表候補CB大石蓮斗(2年=アンフィニMAKI.FC出身)はプレミアリーグ王者の大津高(熊本)に惜敗した試合後、ロッカールームから出てくると、「(高校1、2年生は)みんな、『来年は今年よりいいチームにするぞ』っていう気満々なので。ベスト8とかそういうのを目指すんじゃなくて、もう優勝目指して頑張りたいし、優勝できるチームだと思っている」と1年後の目標を掲げた。
この日はプレミアリーグWEST得点王の相手FW山下景司(3年)を警戒しながらの戦い。「(山下は)もう有名なんで、(競り合いやヘディングの強さは)もう分かってたんで、やっぱそこを絶対にやらせたくなかったし、9番の人(山下)には絶対点を取らせたくないっていう思いで、ずっとやっていました」と振り返る。
前半は山下に決定打を打たせず、無失点。GK高路地琉葦(3年)や右SB森詩音(3年)、CB岡拓希(2年)、左SB今井朝陽(2年)らとともに堅守を築いた。チーム全体では、1対1で絶対に負けないことを意識していたという。
「誰か1人負けちゃうと、一気にゴール前でピンチになっちゃうんで、1人1人、やっぱり1対1っていうところは負けてなかったと思うし、何個かやっぱりありましたけど、みんなでカバーしてやっていけたのが良かったなと思う」と大石。ゴール前の際のところでも粘り強かった。
大石は「前回の試合(寒川高戦)ではもう最後の最後に追いつかれて、やっぱり最後ボールに行くっていうのができてなかったところで、今日はもうみんな集中して、最後シュートブロックまで、最後まで粘り強く、死ぬ気でボールに行けたかなっていうのが良かった」と振り返る。その大石は「やっぱ全部ヘディングは勝たないといけないっていうのは僕は思っている」という空中戦で、185cmの高さを活かして奮闘。だが、後半にCKから先制点を献上し、クロスから再び失点を喫してしまった。
「今日は守備の面ではやっぱり0に抑えたいっていうのはずっと思ってたし、0に抑えられなかったのが現実だし、入った形はどうであれ、やっぱり失点はもう僕の責任というか、僕が守れたものもあるので、(2025年は)練習試合とかも含めて、失点はしないっていうのと、FWとの1対1で負けないっていうのは強く思ってやっていきたい」。GK高路地がPKを止めたため、山下は無得点。ただし、チームは0-2で敗れただけに、来年は練習試合からより無失点にこだわる。
注目DFは、今治内定MF笹修大(3年)をはじめ、夏冬の全国舞台を経験させてくれた先輩たちに感謝し、個人、チームでまだまだレベルアップすることを誓った。大石は昨年11月にU-16日本代表候補へ初招集されているが、こちらも「候補で終わらせたくない」ときっぱり。U-17日本代表やU-17日本高校選抜で活躍する力を身に着け、1年後はプレミアリーグ勢クラスの強豪校にも勝ち続ける。
(取材・文 吉田太郎)
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