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決勝PK獲得の大仕事!! “唯一の3年生”キッカー信じた松山北2年生FW大西然「彼の存在は僕たちに欠かせない」

ゲキサカ / 2025年1月1日 15時58分

FW大西然(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[12.31 選手権2回戦 松山北高 1-0 龍谷富山高 味フィ西]

 自らの鋭いカットインでファウルを誘い、目の前に広がったPKのビッグチャンス。それでも松山北高エースFW大西然(2年=松山市立小野中)はキッカーを託すことに迷いはなかった。「隼人くんを信じていたので」(大西)。大役を担ったのは唯一の3年生のMF森隼人(3年)。後半26分、誰もが信じたキックがゴールど真ん中に蹴り込まれると、最上級生を支える1〜2年生たちは喜びを爆発させた。

 最初は大西がFW宮本久遠(2年)からのパスを受け、迎えていた絶好のシュートチャンス。「シュートを打とうと思ったけど1枚いたのでかわして打とうと思ったら後ろから倒されて……」(大西)。そうして巡ってきたPK。獲得した選手にとってはキッカーを務めたい場面でもあるが、大西はストライカーとして是が非でもほしい全国初ゴールの栄誉より、あらかじめキッカーに決まっていた3年生への信頼が大きかった。

 松山北では例年、大学受験を控える3年生が夏で引退する中、森は唯一の3年生。「毎年3年生が何人か残るけど今年は1人しか残らなくて、もし隼人くんがおらんかったら全国大会に出られなかったと思う。彼の存在は僕たちに欠かせない」(大西)。そんな森がしっかりとPKを沈め、松山北は初のベスト16入り。1トップを担う背番号14は「隼人くんと少しでも長くサッカーができるように頑張りたい」とさらなる躍進を誓った。

 もっともそんな大西だが、ゴールへの意欲は失っていない。チームのために「僕が収めてシャドーが飛び出すという形が多いし、自分が相手の最終ラインを下げてウイングバックを上げないといけない」という役割は担いながらも、3回戦・堀越戦に向けて「今日は得点に関わりはしたけど自分の得点ではない。自分の得点でチームを勝たせられるように頑張りたい」と力を込めた。

(取材・文 竹内達也)
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