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松山北は連続完封で初全国16強! 1〜2年生最終ラインをリードする183cmCB遠藤優仁「自信を持てている」

ゲキサカ / 2025年1月1日 17時3分

左CBの遠藤優仁(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[12.31 選手権2回戦 松山北高 1-0 龍谷富山高 味フィ西]

 初の全国ベスト16入りを果たした松山北高は今大会、1回戦・東海大山形戦、2回戦・龍谷富山戦をいずれも1-0の完封勝利で勝ち抜いた堅守が光っている。

 4バックで戦った県予選準決勝で左SBの末光瑛翔(2年=愛媛U-15)が左膝前十字靭帯損傷の重傷を負った影響もあり、今大会では3バックのシステムを採用している松山北。高い対人能力と配球力を見せる左CBの遠藤優仁(2年=帝人SS)、身体能力と戦術眼を兼ね備えるリベロDF渡邉俊史(1年=愛媛U-15)を中心とした最終ラインが抜群の安定感を発揮している。

 また右CBも負傷のため時間限定出場にとどまるDF倉本信繁(2年=FC Livent)に代わり、DF米田倫太朗(2年=愛媛U-15)が2試合連続で長時間プレーしているが、しっかりと持ち味を発揮。遠藤は「全国でも自分たちの守備が通用して、2試合無失点で行けているので、3回戦に向けても自分たちの守備に自信を持てている」と手応えを語る。

 攻撃では左のFW矢野泰聖(1年)、右のMF河上和嗣(2年)のウイングバックコンビが個性を見せている中、彼らの手綱を取るのもCB陣。爆発的なスピードを持つ矢野を支える遠藤は「(もともとFWだった)矢野くんが新しくウイングバックに就いているので指示をしながらやることを意識している」といい、「足元につけて1対1に勝負させたり、裏の速さを活かす」という狙いの配球力でも個性を見せている。

 その結果、遠藤は「末光が抜けた穴を完全にではないけどしっかり埋めることができている」とチームキャプテンの末光不在のオーガナイズにも手応え。「末光もピッチ外で精神的支柱になって支えてくれているので自信を持って全国に挑めている」と宿舎や応援席での振る舞いには感謝をしつつ、充実の大会を戦っているようだ。

 またそんな遠藤は183cmの上背を活かしたクロス対応でも存在感を示しており、今後が楽しみな選手。地元の名門・帝人SSで育ち、高校入学後は愛媛U-15出身者からの刺激を受けながら成長してきたCBは卒業後、大学でも「サッカーはしたいと思っている」といい、今大会でアピールすればより成長できる舞台も用意されそうだ。

 具体的なキャリアについては「具体的には決まっていないけど、このまま結果を残し続けたらサッカーを続けてもいいのかなと思う」と検討中だが、「サッカーに重きを置いている大学に進学したい気持ちはある」と意欲は十分。ここからはさらに注目も高まる中、「結果を出せば出すほど大学進学もしやすいし、強いところに行けるのでこのまま結果を出し続けたい」と意気込んだ。

(取材・文 竹内達也)
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