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堂々たる選手宣誓、強豪に挑んだマンツー奮戦…大分鶴崎MF志賀杏陸は最後まですがすがしく「夢のような時間を過ごさせてもらって感謝」

ゲキサカ / 2025年1月1日 17時52分

MF志賀杏陸主将(中央=写真協力『高校サッカー年鑑』)

[12.31 選手権2回戦 帝京大可児高 5-1 大分鶴崎高 味フィ西]

 開会式の堂々たる選手宣誓で大きな反響を呼んだ大分鶴崎高MF志賀杏陸主将(3年=大分U-15)の冬は、大会初戦で幕を閉じた。それでも試合後にはすがすがしい表情で「選手宣誓から夢のような時間を過ごさせてもらって、いろんな方に感謝しかない」と言い切った。

 同じパスサッカーを志向する帝京大可児との大会初戦。大分鶴崎は序盤の15分間、4-3-3の布陣から繰り出すマンツーマンプレスで堂々と食らいつき、次々とシュートチャンスを作るなど、戦前の予想に反する大健闘を見せた。

「自分たちが1年間積み上げたスタイルは全国でもできたし、通用したのが良かった」。その中でも志賀はアンカーのポジションで複数の相手選手とマッチアップ。「周りをよく見て、仲間を動かして、入ってきたら捕まえる意識でやっていた。守備は良かったと思う」と手応えを感じるに相応しいパフォーマンスを見せていた。

 ところが前半20分、優勢の時間帯に最初の失点を喫すると、前半立ち上がりのビッグチャンスも活かせず、後半はゴールラッシュに飲み込まれて4失点。志賀は「点差は開いたけど、自分たちの持てるものを全部出した。点差以上の差はなかったと思うけど、小さい差が大きい差になることを感じた」と敗戦を受け止めた。

 同じスタイルを志向するからこそ、相手の凄みはより強く実感していた。「個々の技術が高くて、全員が前を向けて、パスを前に出せるのでやっぱり上手いなと思った」。交代選手も含めたクオリティーは映像で見ていた以上のものだったようで、「対戦が決まった時は絶対に勝てる意識だったけど、打ち砕かれました」とすがすがしく振り返った。

 大分鶴崎にとって今大会は14年ぶりの全国出場。この悔しさと経験は後輩に受け継いでいく構えだ。

「悔しい気持ちもあるけどこの舞台を楽しめた。試合が本当に楽しかったので、後輩にはまたこの舞台に戻ってきてほしい」。この日の先発のうち4人は2年生が占めており、スーパーセーブを連発した187cmのGK大倉公亮(2年=大分U-15)、184cmの高さに技術も兼ね備えるMF河野歩夢(2年=大分U-15)ら高いポテンシャルを持つ逸材も多数。志賀も「もっとビッグになって注目されるべき選手だと思うので、来年頑張ってほしい」と期待を寄せる。

 また志賀自身は大学サッカーでもう一度、全国に挑戦する構えだ。卒業後は地元大分から近年、全国出場経験を重ねている日本文理大に進学予定。高校で挑戦した守備的MFで新境地を切り開き、セルヒオ・ブスケツを模範に努力を重ねる18歳は九州大学リーグ1部での戦いに向けて「もっともっと全てのレベルを上げて、1年から中心になれるように頑張っていきたい」と決意を語った。

(取材・文 竹内達也)
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