上手さと堅守発揮の静岡学園がベスト8進出。青森山田撃破の高川学園は3回戦敗退に

　後半3分、静岡学園がカウンター攻撃から先制点を奪う。相手FKの流れから弾き返すと、加藤が原とのパス交換でDFの前に出て独走。最後はGKをかわして左足シュートを流し込んだ。

　高川学園は14分、松木の右クロスがゴール前に抜け、西岡が右足シュート。だが、GK有竹がかき出す。直後に高川学園は2枚替え。MF中津海蓮恩(3年)とMF行友祐翔(3年)を投入する。

　高川学園は良い形の守備から前に出るが、静岡学園は堀川が切り替えの早い奪い返しを連発。岩田、関戸の両CB中心としたDFラインも安定していた。一際足技の光る鵜澤や乾、天野、篠塚がチャンスを生み出して会場を沸かせる。

　高川学園は27分、右ロングクロスがファーの松木へ通るも、ヘディングシュートは枠上。その後も、相手のドリブルを止めて攻め返す。34分には高さのあるFW託見柊威(3年)を投入。だが、静岡学園は37分、左サイドからドリブルで仕掛けた加藤がPKを獲得する。自ら放った右足シュートは枠上へ外れたものの、直後に鵜澤のスルーパスから篠塚が決めて2-0。静岡学園が3大会ぶりとなるベスト8進出を決めた。

(取材・文　吉田太郎)