1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

[MOM5006]静岡学園MF堀川隼(3年)_“異質の10番”は今大会屈指のボランチ。頭の中を整理し、自身の特長を発揮して8強へ導く

ゲキサカ / 2025年1月2日 20時9分

静岡学園高の10番MF堀川隼(3年=VIVO FC出身)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ Sponsored by アディダス ジャパン]
[1.2 選手権3回戦 高川学園高 0-2 静岡学園高 駒場] 

“異質の10番”が自分の特長を表現し、勝利へ導いた。静岡学園高(静岡)は前回王者・青森山田高(青森)を撃破した高川学園高(山口)と対戦。守備ブロックを作りながら、入って来たところに強く当たってくる相手にボールを奪われていた。

 高川学園は奪った勢いで一気に前へ。だが、その前に静岡学園の10番MF堀川隼(3年=VIVO FC出身)が幾度も立ちはだかっていた。178cm、70kgの強力ボランチは抜け出そうとしてくる相手を個の力でストップ。1人で取り切れなくてもDFと挟み込む形でボールを奪い取っていた。

 CB関戸海凪(3年)とCB岩田琉唯(3年)が競り合った後のセカンドボールも意識高く回収。川口修監督も「堀川のところで相手の攻撃をストップできていたし、最初の守備に入るのが彼なんで。真ん中でしっかりと鍵をかけてくれたんじゃないかなと思います」と高く評価していた。

 堀川も「この前の試合で、自分的にはやっぱ特長を全然出せなかったな、と思っていたんで、まずは自分の特長のボール奪取っていうのを意識して、そこから土台作ってプラスアルファでチームに貢献したいなとは思ってたんで、考えてたことはできたかなと思います」と納得の表情だった。

 堀川はキープ力の高さも特長の一つ。アンテナを張りながら正確に配球し、力強い動きでゴールを決める力も持ち合わせている。ただし、高川学園戦ではこれまでの反省から「自分が1番チームに貢献できる部分」の守備をまず徹底し、勝利に貢献した。

 思い通りのプレーができない中、意識したのは初心に立ち返ってプレーすること。「試合前とかに、(回収力の高い)佐野海舟選手のプレーをもう1回見て、頭の中整理して挑んだら やっぱちゃんと自分の特長出せたんで、続けていきたい」。目標とするMF佐野海舟(マインツ)のように守備で勝利に貢献。ここから「佐野海舟選手は奪ったままゴール前まで運んでアシストとか点取ったりしている」とその姿により近づくことを誓っていた。

 今年、堀川はプレミアリーグWESTやインターハイ、県予選で20番を背負ってきたが、今大会はU-16日本代表MF山縣優翔(2年)に代わって伝統の10番を背負っている。堀川は変更があるとしてもMF天野太陽(3年)だと思っていたと言い、10番に指名された際には「やっぱ驚きっていうのがまずありました」と振り返る。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください