初出場の東海大相模が快進撃8強! 大舞台で逞しさ増す教え子に「高校生はこんなに成長していくんだな」東北学院は42年ぶりの躍進が終わる
ゲキサカ / 2025年1月2日 21時28分
東海大相模は初出場ながら、3-0でベスト8進出。夏のインターハイは4度の出場で過去最高成績が3回戦進出だったが、夏冬合わせて初の8強入りとなった。有馬信二監督は「彼らが本当に落ち着いている」と教え子たちの逞しさに目を細めた。
甲子園常連の野球部を引き合いに発破をかけていた。有馬監督は「野球部が甲子園で浮ついていない姿を見て、お前らも落ち着けと、地に足を着けろと言っていた」と明かす。しかし、選手たちは苦境を乗り越えて一気に大人びた。指揮官は選手たちの快進撃に「高校生はこんなに一戦一戦成長していくんだなと改めて思った」と率直に称えていた。
目標だった全国8強入りを果たした。有馬監督は「うれしく思う」と破顔。快挙を成し遂げた生徒には「夢のある場所に来たんだから、夢を掴みに行こう」と伝達したという。その夢の正体を今は明かさない。「それを掴めるところまで来ているのかな」とあと3勝で到達する場所を見据えていた。
東北学院は42年ぶりの過去最高成績ベスト8まであと一歩及ばず。橋本俊一監督は「このレベルになるとミスした方が負け」と敗戦を認める。2点差がついた状況で、後半2枚替えからの攻勢。「あとは悔いのないように、やりきって終わるように、とにかく積極的にと話をした」。後半45分はその教え通りの戦いぶりだった。
37年ぶりの選手権出場から、42年ぶりの快進撃は終わった。「いろんな目標があった。まずは1勝、年を越すことだったり、ベスト8に向かうことだったり。そういった1戦1戦という目標を果たすことができて、今日はもう決勝戦のつもりで戦った」(橋本監督)。指揮官は悔しさと清々しさをのぞかせながら、選手権を後にした。
(取材・文 石川祐介)
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