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シュート0での敗退に唇噛んだキャプテン…阪南大高MF福本一太「自分のプレーが一番良くなかった」

ゲキサカ / 2025年1月2日 22時13分

阪南大高のキャプテンを務めるMF福本一太(3年)

[1.2 選手権3回戦 東福岡高 1-0 阪南大高 駒場]

 初戦となった2回戦で6ゴールを奪って、3回戦に進出した。勢いを持って、勝負の時を迎えた阪南大高(大阪)だったが、ゴールを奪えずに東福岡に0-1の完封負け。キャプテンマークを巻くMF福本一太(3年)は「自分のプレーが一番良くなかった」と悔しさを滲ませた。

 相手はプレミアリーグWEST所属の東福岡。立ち上がりからフィニッシュに持ち込まれる場面を作り出されると、前半8分には先制点を献上してしまう。何とか反撃に出たいが、相手の守備に苦しみ、敵陣PA内にボールを運ぶ回数は限られた。

 福本自身は鋭い読みを生かして相手からボールを奪う場面を作り、果敢に前線まで顔を出してリズムを生もうと奮闘していた。しかし、本人は「チームの中でも自分のプレーが一番良くなかった」と唇を噛んだ。

「味方に声を掛け続けられなかったところもあった。自分が一番熱くなって前に、前に行ってしまいチームが乱れてしまったところもあるので、もう少し冷静にできていれば良かった」

 初戦で6得点を記録したチームは、この日のシュート数をゼロに抑え込まれ、0-1の完封負け。「これでもう引退なのかという気持ちが出てきた。このメンバーで少しでも長くサッカーしたいと思っていたので寂しくなりました」。同じ目標に向かい、ともに歩んできた仲間との時間は終わりを迎えた。

「3年生になって、インターハイや選手権に出場できて良い経験ができた。この1年は自分としても、一番成長できたと思うし、とても良い3年間を送れました」

 そして、「今日出場した下級生もいるので、そういう選手たちが中心となり、自分たちが超えられなかったベスト8の壁を超えるだけでなく、日本一を目指してほしい」と語ったように、自分たちが果たせなかった“ベスト8超え”は後輩たちに託すことになった。

(取材・文 折戸岳彦)
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