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5-0初戦で不発の流経大柏FW粕谷悠が大津撃破の決勝弾!「大事な試合で絶対に決める思いで」

ゲキサカ / 2025年1月2日 23時7分

決勝点を決めた流通経済大柏FW粕谷悠(3年)(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[1.2 選手権3回戦 流通経済大柏高 2-1 大津高 フクアリ]

 不完全燃焼に終わった初戦の悔しさをぶつける決勝点となった。流通経済大柏高(千葉)は1-1で迎えた後半28分、DF奈須琉世(3年)のロングフィードからセカンドボールをFW山野春太(3年)が頭で落としたところにDFと競り合いながらFW粕谷悠(3年)が抜け出した。

「(大津のDF陣は)競り合っていても強かった。相手の前に入って、先に触ることを意識した。自分の方がいい体勢で行けた」という粕谷がゴール前に抜け出し、右足を振り抜いた。プレミアリーグEASTではチーム最多の7ゴールを記録していた粕谷だが、全国選手権ではこれが初ゴール。高円宮杯プレミアリーグファイナルを制した大津との大一番で貴重な決勝点をマークした。

 今大会初戦となった2回戦の佐賀東戦は5-0の大勝だったが、粕谷自身は無得点に終わっていた。63分間のプレーでシュートもゼロ。「佐賀東戦はシュートも打てなくて、ゴールを取れずに悔しい思いをした。チームメイトからは『次、決めてくれれば大丈夫』と言われていたし、大事な試合で絶対に決めるという思いでやっていた」と、期する思いがあった。

 2トップを組む山野は2試合連続の先制ゴール。「山野が裏に行ったら自分が足元で受けたり、自分が足元で引き付けたら山野が裏を狙ったり、縦関係を意識して、裏と足元でスペースをうまく作ろうと思ってやっている」という2トップ間のコンビネーションも試合を重ねるごとに高まっている。

 対大津という部分では「相手は高さがあるので、上のボールに強いのは分かっていた」と指摘。「映像を見て裏や背後がウィークだと思っていたし、山野はスピードがあって裏抜けも得意。背後を突くというのは積極的にやっていた」。山野の先制点はまさに1本のロングボールで背後を突いた形。2トップそろい踏みでプレミア王者に競り勝ち、チームをさらに勢い付けそうだ。

(取材・文 西山紘平)
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