“静学らしさ”をより高めるSBの前向きなプレー。左SB鵜澤浬は「重要なポジション」で攻撃力発揮し、1アシスト
ゲキサカ / 2025年1月3日 14時31分
川口監督は鵜澤と野田のプレーについて、「あそこはデカいですね。大体サイドバックにプレッシャー掛けられて詰まって失ったり、バックパスしてもう1回プレッシャー受けたりしちゃうけれど、彼らは持った時に前向きにプレーできるんで、そういったところが非常に機能したかなって思います」と評価。鵜澤も「ドリブルできないと、ボール個人で剥がせる能力がないと、ちょっとしんどい試合だったかなとは確かに思います」とSBの“剥がせる能力”が勝因になったことを実感していた。
鵜澤はウイングでのプレーも可能だが、「試合作りの上で重要なポジションになっていると自分では思っている」という左SBのポジションで、印象的なプレーを続けている。「サイドバックは現代サッカーで凄い(相手も)ボールを取りに来るっていうか、ハマるっていうポジションなんで。前半ありましたけど、そのサイドバックがドリブルミスしてボール取れたりしちゃうと、一気にカウンターになる。でも、逆にサイドバックがいいプレーできれば、試合の流れもグッとこっちに引き寄せられる。サイドバックでも試合作りっていうところでもっと役割を果たしたい」。鵜澤はインターハイや夏場のフェスティバルなどで活躍し、Jクラブも関心を寄せたほどの実力の持ち主。今回の県予選は怪我で登録メンバー外だっただけに「重要なポジション」で仲間へ感謝の思いも表現する意気込みだ。
「本当に勝手ながらですけど、本当に全国連れて行って欲しいって思いはありましたし、県の試合全部見てましたけど、ほんとみんなが凄いいいプレーしてくれて、活躍してくれて、自分が今、このピッチでプレーできているのはみんなが県予選優勝してくれて、全国の切符を勝ち取ってくれたお陰なんで、ほんとにみんなに感謝しています」。その仲間たちと日本一へ。選手権での戦いを「めちゃめちゃ楽しいですね」という鵜澤は準々決勝以降でも、他のSBたちとともにゲームメイク、チャンスメイクして“静岡学園らしい”攻撃サッカーをより表現する。
(取材・文 吉田太郎)
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