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タレント揃いの大津は3回戦で敗退…清水内定のMF嶋本悠大「全国制覇できるチャンスはこれ以上なかった」

ゲキサカ / 2025年1月3日 7時9分

大津のMF嶋本悠大(3年)は12月のU-19日本代表候補合宿に選出(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[1.2 選手権3回戦 流通経済大柏高 2-1 大津高 フクアリ]

 試合終了の笛が鳴ると、大津高(熊本)のMF嶋本悠大(3年=ブレイズ熊本出身、清水内定)は、相手PA内で膝から崩れ落ちた。同じブレイズ熊本出身のDF五嶋夏生(3年)に整列をうながされると、なんとかピッチ中央まで歩を進めた。

 初めてプレミアリーグWESTを制覇し、その後のファイナルも制した大津だが、決して順風満帆なシーズンではなかった。今夏のインターハイでは、阪南大高(大阪)に屈してまさかの1回戦敗退。「インターハイで負けて苦しい時期あって、そこでみんなで練習の雰囲気を変えて、士気を高めた」と嶋本は回想する。インターハイでの敗戦以降、プレミアリーグWESTで2失点以上したのはプレミアリーグWESTの神村学園戦のみ。プレミアリーグWESTを、最多66得点、最小21失点で制し、攻守でスキのないチームになったが、流通経済大柏高(千葉)もまた全国トップクラスのチームだった。
 
「流経さんの2トップは迫力もあって、本当にいいFWで、(CBの五嶋)夏生と村上(慶)は本当によくがんばっていたと思うんですけど、自分がセカンドボールを回収できなかった」。ボランチとしてフル出場した嶋本は、自身のプレーに納得ができなかった。

 経験値という点でも申し分がない今シーズンの大津。流経大柏戦の先発11人のうち、8選手が昨年度の選手権でプレーした。プロ内定でU-19日本代表候補の嶋本をはじめ、U-17高校選抜候補のDF五嶋夏生(3年)、プレミアリーグWEST得点王のFW山下景司(3年)ら実力者が名を連ねる。

「無名なクラブチームからみんな入ってきて、たくさんいろいろなこと経験して、2年生から選手権を経験している選手が多くいる中で、全国制覇できるチャンスはこれ以上ないと思っていたので、この試合に勝てなくて悔しいです」

 チームメイトを思い、そして恩師である山城朋大監督、平岡和徳テクニカルアドバイザーのことを思うと、再び涙が込み上げてくる。「全国制覇をして山城先生と平岡先生を喜ばせたいっていうのは、選手たちの夢だった」。熊本に優勝旗を持ち帰ることはできなかった。

 来月にはJリーグが開幕、嶋本は新たな競争の場に身を置くことになる。「悔しい結果に終わったので、プロに行って自分が試合に出ているのをみんなに見せて、自分はこうやってがんばってるんだよっていうのを伝えられたらと思います」。大津の10番が、オレンジのユニフォームで躍動する姿を見せてくれそうだ。

(取材・文 奥山典幸)
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