1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

「本当に帝京に来てよかった」DF田所莉旺はかけがえのない経験を胸に…ロス五輪を見据えて“次のステージ”へ

ゲキサカ / 2025年1月3日 18時26分

帝京高DF田所莉旺(3年)(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[1.2 選手権3回戦 明秀日立高 1-1(PK5-4)帝京高 U等々力]

 帝京高の名を再び全国に知らしめた。DF田所莉旺(3年)は「選手権に出るまでは『昔は強豪だった』というだけのイメージだったと思う。だけど選手権に出ることによって昔のファンの方も出てきてくれて、全国大会という舞台で応援してくれる人が多いことを今大会に出て感じた」と振り返った。

 明秀日立高との接戦に屈したが、田所は「けっして自分たちが自滅した負けではない」と強調する。後方からつないでいくパスサッカーは健在。田所から対角へのパスでチャンスが生まれたシーンもあった。相性の悪い明秀日立のハイプレスに苦しみながらも、後半開始1分で先制を許したことでリズムが狂う。追いついたが、PK戦の末に敗れた。

 帝京を15年ぶりに選手権の舞台に立たせた学年となった。「帝京の良さは全国に見せられた。15年ぶりに出られたことで、昔ながらの伝統は自分たちの代で取り返せた」。新たに始まった歴史を続けるために「後輩に託すだけ。15年ぶりに出て一回注目が戻ってきたものを、来年以降1、2年生につないでもらえば」と魂を引き継いだ。

 2023シーズン開幕直前に、川崎フロンターレU-18から転籍。先の見えない大きな選択だったが、帝京でかけがえのない経験値を得た。田所は「自分たちの学年で(選手権に)出られたところで言うと、本当に帝京に来てよかった」と笑顔。「夏冬どっちも全国に出られて、この経験が次の自分のサッカー人生にも大きく影響してくる」と仲間とともに過ごした時間を振り返った。

 藤倉寛監督からも言葉をもらった。「ここからだという話は個人的にしてもらった。次のステージでもっとやれるから。そこはがんばってくれと話をしてもらった」(田所)。指揮官に背中を押され、新たな舞台に目を向ける。

 転籍したことで一時的に離れていた世代別代表に、昨秋から再び加わった。再スタートの先にあるのは2028年のロサンゼルスオリンピックだ。川崎F U-18や帝京で過ごしたことでその距離感は掴めている。

「もともとチームメイトだった土屋櫂大が(U-19日本代表に)入っているところに対して、自分も狙えない舞台とも思っていない。(帝京の)一個上だと(梅木)怜くんも入っている。遠い場所じゃないと思っている。今大会でもっとアピールできたらと思っていたけどダメだった。次のステージも含めて、オリンピックに向けてチャンレンジしていけたら」

 今年2月にはU20アジアカップが開幕し、ロス世代の代表入りを巡るアピールも始まる。それでも田所は自身の立ち位置を把握し、焦ることはない。

「まだ進路が決まっていないのでプランは何とも言えない。だけど、(代表入りは)プロになることが一番の近道だと思っている」。高卒後の進路は確定しておらず、大学進学よりも今はまだ“プロ”の道を探る。「U-20世代に食い込めなくても、最後オリンピックに行ければと思っているので、そこは狙っていきたい」。次の道のりも自らの選択を信じて、一歩ずつ歩んでいくつもりだ。

(取材・文 石川祐介)
●第103回全国高校サッカー選手権特集▶部活生の足元を支える新素材!カンガルーレザーからSILKYWRAPへ

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください