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東海大相模・有馬信二監督は「高1の西が丘」で敗れた東北学院に42年越しのリベンジも「うわ~、そうだった!完全に忘れていました(笑)!ビックリです!」

ゲキサカ / 2025年1月3日 13時15分

 なお、もちろん記録には「相手の5番目のキックを3年生のGKが止めたんですけど、早く動いたということでやり直しになった」ことまでは書かれていない。まさにその場にいた者だけが知り得る、当事者の貴重な歴史的証言と言っていいだろう。


 ひとしきり記憶を呼び起こしたのち、有馬監督がしみじみと口にした言葉が印象深い。「アレって16歳の時ですよね。じゃあ、もう42年経っているんだ!僕もそんな歳なんだなあ。しかも、それを忘れているという(笑)。自分のことはどこかに行っているものですね」。

 つまりは『今を生きている』ということだろう。日本体育大卒業後は母校である東海大五のコーチを長年務め、監督も経験。2011年から東海大相模に赴任すると、一から築き上げてきたチームを選手権に出場するまでに育て上げ、山口竜弥(徳島)や中山陸(甲府)、峰田祐哉(山口内定)といったJリーガーも輩出してきた。

 35年を超える指導歴の中で、常に目の前の選手と向き合ってきたこの人は、自分の過去を振り返るような日々は送ってきていないはず。それは『42年越しのリベンジ』も、まったく頭の中になかったことが証明しているのではないだろうか。

「そうか、そうか。じゃあ選手に感謝を伝えないといけないですね」。有馬監督はそう笑いながら、ロッカールームに戻っていった。大事なのは42年前の自分より、今目の前にいる選手たち。東海大相模は、実に素敵な指揮官に率いられている。

(取材・文 土屋雅史)
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