6発大勝も課題に向き合う主将DF竹内利樹人「このままでは負けてしまう」経営者らから学んだ“伝える力”で堀越を頂点へ
ゲキサカ / 2025年1月3日 14時15分
[1.2 選手権3回戦 松山北高 1-6 堀越高 駒沢]
堀越高(東京A)は6-1の大勝で準々決勝に進出したが、キャプテンのDF竹内利樹人(3年)は後半の内容や1失点について「自分たちは重く捉えていて、このままでは次は負けてしまう」とチームを引き締める姿勢を示した。
FW三鴨奏太(2年)が前半でハットトリックを達成した堀越は5-1で試合を折り返し、後半には三鴨が個人4点目を決めて6-1とした。その後は主将の竹内を中心に選手が交代策などを決める「ボトムアップ」理論のもと、途中出場した選手がチャンスを作ったが決め切ることはできず。後半の得点は三鴨の1点にとどまり、竹内は途中出場組への要求を口にする。
「正直に言うと、今のままだと交代して何かを変えられる選手はいない。交代選手には大前提として安定感だったり、(ボールを)取られないで試合にすぐに溶け込める選手を自分は欲している。そういったところで今日の試合どうだったかと考えると、仕掛ける姿勢は良かったと思うんですけど取られてしまったり、攻守の切り替えが遅くて試合に入り込めていないとすごい感じられた。交代のところはまた考えなきゃいけないかなと思っています」
また前半に喫した1失点についても「得点以上に失点をしたら失点の方を重く受け止めようという考えで1年間やってきた」と話し、試合中に甘さを指摘したという。竹内は「正直そういうところに目を背けて、ただポジティブなことを言うのも良いと思うんです」としつつ、「キャプテンである以上、言うところは言わなきゃいけない」と力を込める。ただ誰かを責めるわけではない。「個人の責任というより、全員の隙が生み出した失点と捉えていた。誰かのミスは全員でカバーして全員で攻撃して全員で守る意識をもう一度全員の頭に入れてやっていこうと話した」といい、チームの士気を上げるための振る舞いを意識していた。
選手主導のボトムアップ理論において、キャプテンには伝える能力が大きく求められる。竹内は就任に際してキャプテン像を模索。日本一の主将になるべく、「親の友人の経営者だったり、まとめる側(の人)だったりとかそういうことをやっている方々に色々と質問した。友人の知り合いにも大学でキャプテンシーを研究している人もいたりして、そういう人にもどういうことが必要なのか参考までに訊いた」。
そうした中で竹内は「上から言うだけではボスというか、そっち側になってしまうのでそれだったら監督と変わらないよねというのが分かった。だからこそ上から手繰り寄せる、下から押し出せるように」と心がけている。ミスをした選手にも指摘と切り替えの両方を意識し、良いプレーをした際にはもちろん褒める。チームを締めながらも主将の自分から良い雰囲気を作り出せるようにしているようだ。
堀越は大勝の中で得た課題に向き合いながら、2大会連続の4強入りをかけて準々決勝に挑む。
(取材・文 加藤直岐)
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