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予想を裏切らない好ゲーム…MF亀田歩夢「流経柏を選んでよかったなと改めて思いました」

ゲキサカ / 2025年1月3日 15時52分

突破を図るMF亀田歩夢(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[1.2 選手権3回戦 流通経済大柏2-1大津 フクアリ]

 満員のスタンドを見渡したMF亀田歩夢(3年)は、「感謝」の気持ちが湧いてきたという。「応援の人たちには感謝しないといけない。千葉でやるということで、いろんな人が応援してくれて、そういう部分で王者を倒せてよかった」。流通経済大柏高(千葉)は大津高(熊本)に2-1で競り勝ち、準々決勝へと進出した。

 戦前の予想を裏切らないハイレベルなゲームになった。ベスト16で当たるにはもったいない両チームの激突となったが、亀田は組み合わせが決まった瞬間、「めちゃくちゃ喜んだ」という。「インターハイ王者の昌平はリーグ戦で倒していて、プレミア王者はここでしかやれないなと思っていた。日本一になるために必ず自分たちがここでもう一個自信をつけたいと思っていました」。

 卒業後のカターレ富山入団を内定させている亀田。神奈川県出身だが、高校進学時は強豪校を希望。帝京長岡高(新潟)なども選択肢にあった中で、サッカー観が一番合った流経大柏高にやってきた。「王者を倒せたのはチームメイトのおかげだと思うので、ここを選んでよかったなと改めて思いました」。3年前の選択が間違いでなかったことがこの日、確信に変わった。

 ただまだまだレベルアップしないといけないことも痛感させられたという。相手10番の MF嶋本悠大(3年)は卒業後のJ1清水入りを内定。「どんな選手か分からなかったけど、今日やってみてめっちゃ上手かった。学ぶ部分もあったし、ああいう選手を越していかないといけないなと思った」と刺激として受け止めた。

 J内定MFとしての戦いにもなっているが、「そこは意識していない」ときっぱりと話す。「そこを変に考えたら調子に乗ってしまうと思うので、そこは押し殺して、チームのためにということで泥臭さをみせられたらと思います」。肩書に驕られない超高校級アタッカーは、残りの一戦一戦で自らの価値を証明する。

(取材・文 児玉幸洋)

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