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選手権に出られない“普通”を終えた東北学院、主将・阿部幹大が振り返る「未来の東北学院にとって一番大事な一年」

ゲキサカ / 2025年1月3日 16時3分

東北学院高DF阿部幹大(3年)

[1.2 選手権3回戦 東北学院高 0-3 東海大相模高 U等々力]

 37年の間、閉ざされていた選手権への道を切り拓いた。東北学院高のキャプテンDF阿部幹大(3年)は3回戦敗退に涙。それでも「この一年間が未来の東北学院にとって一番大事な一年間だった」とここまでの戦いに胸を張った。

 37年ぶりの選手権出場となった。さらに、東北学院の快進撃は続く。初戦・奈良育英戦(○3-1)で過去最高ベスト8入りした1982年度以来42年ぶりの勝利を得ると、2回戦・滝川二戦も1-0で勝利した。

 勝つことに喜びを覚えながらも、確実に迫ってくる終わりの瞬間。「どの試合前もこれが最後になるかもしれないと思っていた。そのことを思い出すだけで涙が出てきてしまうくらい」(阿部)。東北学院中から進学した阿部にとって6年間ともに歩んできた仲間も多く、「チームメイトより仲間という意識が強い」。そして、別れのときは3回戦でやってきた。

 選手権に出場するために、キャプテンとして険しい道のりを歩んできた。37年も選手権に出られていないことが“普通”になってしまった現状を打破する戦い。「一番最初、学院は戦えないとか勝てないとか言われ続けていた」。しかし、それは呪いなんかではなく「37年間全国に行けなかったというのはそれなりの原因があった」。原因をひとつずつ潰していく日々。もちろん阿部だけでなく、コーチ陣や指揮官も含めて、全員が現状を変えるために一年間試行錯誤を繰り返した。

 3回戦敗退に終わったものの、チームが歩んできた軌跡は残る。「今日まで僕たちのプレーを見てくれた人たちが、学院に行きたいと思ってくれる。そういうチームになったと思う」。37年という数字は打ち消した。それは東北学院の歴史として長く語り継がれるはずだ。

(取材・文 石川祐介)
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